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68.7.5. RAID0 (ストライピング) 論理ボリュームの作成

RAID0 論理ボリュームは、論理ボリュームデータをストライプサイズ単位で複数のデータサブボリューム全体に分散します。

RAID0 ボリュームを作成するコマンドの書式は以下のとおりです。

lvcreate --type raid0[_meta] --stripes Stripes --stripesize StripeSize VolumeGroup [PhysicalVolumePath ...]

表68.6 RAID0 コマンドの作成に関するパラメーター

パラメーター説明

--type raid0[_meta]

raid0 を指定すると、メタデータボリュームなしで RAID0 ボリュームが作成されます。raid0_meta を指定すると、メタデータボリュームとともに RAID0 ボリュームが作成されます。RAID0 には耐障害性がないため、RAID1/10 の場合のようにミラーリングされたすべてのデータブロックを格納したり、RAID4/5/6 の場合のようにすべてのパリティーブロックを計算して格納する必要はありません。したがって、ミラーリングされたブロックまたはパリティーブロックの再同期の進行状態を把握するメタデータボリュームは必要ありません。ただし、RAID0 から RAID4/5/6/10 に変換するには、メタデータボリュームが必要です。raid0_meta を指定すると、割り当ての失敗を防ぐために、このメタデータが事前に割り当てられます。

--stripes Stripes

論理ボリュームを分散するデバイスの数を指定します。

--stripesize StripeSize

各ストライプのサイズをキロバイト単位で指定します。これは、次のデバイスに移動する前にデバイスに書き込まれるデータの量です。

VolumeGroup

使用するボリュームグループを指定します。

PhysicalVolumePath …​

使用するデバイスを指定します。指定しない場合は、LVM により、Stripes オプションに指定されているデバイスの数が、各ストライプに 1 つずつ選択されます。

この手順例では、/dev/sda1/dev/sdb1、および /dev/sdc1 のディスクにデータのストライプを作成する mylv という名前の LVM RAID0 論理ボリュームを作成します。

  1. pvcreate コマンドを使用し、ボリュームグループで LVM 物理ボリュームとして使用するディスクにラベルを付けます。

    警告

    このコマンドは、/dev/sda1/dev/sdb1、および /dev/sdc1 にあるデータを破棄します。

    # pvcreate /dev/sda1 /dev/sdb1 /dev/sdc1
      Physical volume "/dev/sda1" successfully created
      Physical volume "/dev/sdb1" successfully created
      Physical volume "/dev/sdc1" successfully created
  2. ボリュームグループ myvg を作成します。以下のコマンドを使用すると、ボリュームグループ myvg が作成されます。

    # vgcreate myvg /dev/sda1 /dev/sdb1 /dev/sdc1
      Volume group "myvg" successfully created

    vgs コマンドを使用すると、作成したボリュームグループの属性を表示できます。

    # vgs
      VG   #PV #LV #SN Attr   VSize  VFree
      myvg   3   0   0 wz--n- 51.45G 51.45G
  3. 作成したボリュームグループから、RAID0 論理ボリュームを作成します。以下のコマンドを使用すると、ボリュームグループ myvg から、RAID0 ボリューム mylv が作成されます。この例では、ストライプサイズが 4 キロバイトの 3 つのストライプがある、サイズが 2 ギガバイトの論理ボリュームが作成されます。

    # lvcreate --type raid0 -L 2G --stripes 3 --stripesize 4 -n mylv myvg
      Rounding size 2.00 GiB (512 extents) up to stripe boundary size 2.00 GiB(513 extents).
      Logical volume "mylv" created.
  4. RAID0 論理ボリュームにファイルシステムを作成します。以下のコマンドを使用すると、論理ボリュームに ext4 ファイルシステムが作成されます。

    # mkfs.ext4 /dev/myvg/mylv
    mke2fs 1.44.3 (10-July-2018)
    Creating filesystem with 525312 4k blocks and 131376 inodes
    Filesystem UUID: 9d4c0704-6028-450a-8b0a-8875358c0511
    Superblock backups stored on blocks:
            32768, 98304, 163840, 229376, 294912
    
    Allocating group tables: done
    Writing inode tables: done
    Creating journal (16384 blocks): done
    Writing superblocks and filesystem accounting information: done

    以下のコマンドは、論理ボリュームをマウントして、ファイルシステムのディスクの領域使用率を報告します。

    # mount /dev/myvg/mylv /mnt
    # df
    Filesystem             1K-blocks     Used  Available Use% Mounted on
    /dev/mapper/myvg-mylv    2002684     6168    1875072   1% /mnt