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68.7.7. RAID ボリュームを初期化する速度の制御

RAID10 論理ボリュームを作成する際に、sync 操作で論理ボリュームを初期化するのに必要なバックグラウンド I/O は、特に RAID 論理ボリュームを多数作成している場合に、その他の I/O 操作 (ボリュームグループメタデータへの更新など) を LVM デバイスに押し出す可能性があります。これにより、他の LVM 操作が遅くなる可能性があります。

RAID 論理ボリュームが初期化される速度は、復旧スロットルを実装することで制御できます。sync 操作が実行される速度は、lvcreate コマンドの --minrecoveryrate オプションおよび --maxrecoveryrate オプションで、この操作の最小および最大 I/O 速度を設定すると制御できます。オプションは以下のように指定します。

  • --maxrecoveryrate Rate[bBsSkKmMgG]

    RAID 論理ボリュームの最大復旧速度を設定し、通常の I/O 操作が押し出されないようにします。Rate には、アレイ内の各デバイスに対する 1 秒あたりのデータ通信量を指定します。サフィックスを指定しない場合は、kiB/sec/device (デバイスごとに kiB/秒) と見なされます。復旧速度を 0 に設定すると無制限になります。

  • --minrecoveryrate Rate[bBsSkKmMgG]

    RAID 論理ボリュームの最小復旧速度を設定し、負荷の高い通常の I/O がある場合でも、sync 操作の I/O が最小スループットを達成できるようにします。Rate には、アレイ内の各デバイスに対する 1 秒あたりのデータ通信量を指定します。サフィックスを指定しない場合は、kiB/sec/device (デバイスごとに kiB/秒) と見なされます。

以下のコマンドは、最大速度が 128 kiB/sec/device で、サイズが 10 ギガバイトのストライプが 3 つある、2 方向の RAID10 アレイを作成します。このアレイは名前は my_lv で、ボリュームグループは my_vg になります。

# lvcreate --type raid10 -i 2 -m 1 -L 10G --maxrecoveryrate 128 -n my_lv my_vg

RAID のスクラブ操作の最小および最大復旧速度を指定することもできます。