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51.5. クラスターの NFS サーバーへリソースおよびリソースグループを設定

このセクションでは、このユースケースで、クラスターリソースを設定する手順を説明します。

注記

クラスターにフェンスデバイスを設定していないと、リソースはデフォルトでは起動しないことに注意してください。

設定したリソースが実行していない場合は、pcs resource debug-start resource コマンドを実行して、リソースの設定をテストします。このコマンドは、クラスターの制御や認識の範囲外でサービスを起動します。設定したリソースが再稼働したら、pcs resource cleanup resource を実行して、クラスターが更新を認識するようにします。

以下の手順では、システムリソースを設定します。これらのリソースがすべて同じノードで実行するように、これらのリソースはリソースグループ nfsgroup に含まれます。リソースは、グループに追加された順序で起動し、その逆の順序で停止します。この手順は、クラスター内のいずれかのノードで実行してください。

  1. LVM が有効なリソース my_lvm を作成します。リソースグループ my_lvm は存在しないため、このコマンドによりリソースグループが作成されます。

    警告

    データ破損のリスクとなるため、アクティブ/パッシブの HA 設定で、同じ LVM ボリュームグループを使用する LVM が有効 なリソースを複数設定しないでください。また、LVM が有効 なリソースは、アクティブ/パッシブの HA 設定のクローンリソースとして設定しないでください。

    [root@z1 ~]# pcs resource create my_lvm ocf:heartbeat:LVM-activate vgname=my_vg vg_access_mode=system_id --group nfsgroup
  2. クラスターのステータスを確認し、リソースが実行していることを確認します。

    root@z1 ~]#  pcs status
    Cluster name: my_cluster
    Last updated: Thu Jan  8 11:13:17 2015
    Last change: Thu Jan  8 11:13:08 2015
    Stack: corosync
    Current DC: z2.example.com (2) - partition with quorum
    Version: 1.1.12-a14efad
    2 Nodes configured
    3 Resources configured
    
    Online: [ z1.example.com z2.example.com ]
    
    Full list of resources:
     myapc  (stonith:fence_apc_snmp):       Started z1.example.com
     Resource Group: nfsgroup
         my_lvm     (ocf::heartbeat:LVM):   Started z1.example.com
    
    PCSD Status:
      z1.example.com: Online
      z2.example.com: Online
    
    Daemon Status:
      corosync: active/enabled
      pacemaker: active/enabled
      pcsd: active/enabled
  3. クラスターに Filesystem リソースを設定します。

    以下のコマンドは、ext4 の Filesystem リソース nfsshare を、nfsgroup リソースグループに追加します。このファイルシステムは、「ext4 ファイルシステムを持つ LVM ボリュームの設定」で作成した、LVM ボリュームグループおよび ext4 ファイルシステムを使用します。このファイルシステムは、「NFS 共有の設定」で作成した /nfsshare ディレクトリーにマウントされます。

    [root@z1 ~]# pcs resource create nfsshare Filesystem \
    device=/dev/my_vg/my_lv directory=/nfsshare \
    fstype=ext4 --group nfsgroup

    options=options パラメーターを使用すると、Filesystem リソースのリソース設定にマウントオプションを指定できます。すべての設定オプションを確認する場合は、pcs resource describe Filesystem コマンドを実行します。

  4. my_lvm リソースおよび nfsshare リソースが実行していることを確認します。

    [root@z1 ~]# pcs status
    ...
    Full list of resources:
     myapc  (stonith:fence_apc_snmp):       Started z1.example.com
     Resource Group: nfsgroup
         my_lvm     (ocf::heartbeat:LVM):   Started z1.example.com
         nfsshare   (ocf::heartbeat:Filesystem):    Started z1.example.com
    ...
  5. nfsgroup リソースグループに、nfs-daemon という名前の nfsserver リソースを作成します。

    注記

    nfsserver リソースを使用して、nfs_shared_infodir パラメーターを指定できます。これは、NFS サーバーが、NFS 関連のステートフル情報を保管するのに使用するディレクトリーです。

    この属性は、このエクスポートのコレクションで作成した Filesystem リソースのいずれかのサブディレクトリーに設定することが推奨されます。これにより、NFS サーバーは、このリソースグループを再配置する必要がある場合に別のノードで使用できるデバイスに、ステートフル情報を保存します。この例では、以下のように設定されています。

    • /nfsshare は、Filesystem リソースにより管理される shared-storage ディレクトリーです。
    • /nfsshare/exports/export1 および /nfsshare/exports/export2 は、エクスポートディレクトリーです。
    • /nfsshare/nfsinfo は、nfsserver リソースの共有情報ディレクトリーです。
    [root@z1 ~]# pcs resource create nfs-daemon nfsserver \
    nfs_shared_infodir=/nfsshare/nfsinfo nfs_no_notify=true \
    --group nfsgroup
    
    [root@z1 ~]# pcs status
    ...
  6. exportfs リソースを追加して、/nfsshare/exports ディレクトリーをエクスポートします。このリソースは、nfsgroup リソースグループに含まれます。これにより、NFSv4 クライアントの仮想ディレクトリーが構築されます。このエクスポートには、NFSv3 クライアントもアクセスできます。

    注記

    fsid=0 オプションは、NFSv4 クライアントに仮想ディレクトリーを作成する場合にのみ必要です。詳細 は、「NFS サーバーの /etc/exports ファイルの fsid オプションを設定する方法」を参照してください

    [root@z1 ~]# pcs resource create nfs-root exportfs \
    clientspec=192.168.122.0/255.255.255.0 \
    options=rw,sync,no_root_squash \
    directory=/nfsshare/exports \
    fsid=0 --group nfsgroup
    
    [root@z1 ~]# # pcs resource create nfs-export1 exportfs \
    clientspec=192.168.122.0/255.255.255.0 \
    options=rw,sync,no_root_squash directory=/nfsshare/exports/export1 \
    fsid=1 --group nfsgroup
    
    [root@z1 ~]# # pcs resource create nfs-export2 exportfs \
    clientspec=192.168.122.0/255.255.255.0 \
    options=rw,sync,no_root_squash directory=/nfsshare/exports/export2 \
    fsid=2 --group nfsgroup
  7. NFS 共有にアクセスするために、NFS クライアントが使用するフローティング IP アドレスリソースを追加します。このリソースは、リソースグループ nfsgroup に含まれます。このデプロイメント例では、192.168.122.200 をフローティング IP アドレスとして使用します。

    [root@z1 ~]# pcs resource create nfs_ip IPaddr2 \
    ip=192.168.122.200 cidr_netmask=24 --group nfsgroup
  8. NFS デプロイメント全体が初期化されたら、NFSv3 の再起動通知を送信する nfsnotify リソースを追加します。このリソースは、リソースグループ nfsgroup に含まれます。

    注記

    NFS の通知が適切に処理されるようにするには、フローティング IP アドレスにホスト名が関連付けられており、それが NFS サーバーと NFS クライアントで同じである必要があります。

    [root@z1 ~]# pcs resource create nfs-notify nfsnotify \
    source_host=192.168.122.200 --group nfsgroup
  9. リソースとリソースの制約を作成したら、クラスターのステータスを確認できます。すべてのリソースが同じノードで実行していることに注意してください。

    [root@z1 ~]# pcs status
    ...
    Full list of resources:
     myapc  (stonith:fence_apc_snmp):       Started z1.example.com
     Resource Group: nfsgroup
         my_lvm     (ocf::heartbeat:LVM):   Started z1.example.com
         nfsshare   (ocf::heartbeat:Filesystem):    Started z1.example.com
         nfs-daemon (ocf::heartbeat:nfsserver):     Started z1.example.com
         nfs-root   (ocf::heartbeat:exportfs):      Started z1.example.com
         nfs-export1        (ocf::heartbeat:exportfs):      Started z1.example.com
         nfs-export2        (ocf::heartbeat:exportfs):      Started z1.example.com
         nfs_ip     (ocf::heartbeat:IPaddr2):       Started  z1.example.com
         nfs-notify (ocf::heartbeat:nfsnotify):     Started z1.example.com
    ...