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62.7. 多数のリソースを使用した大規模なクラスターの設定

デプロイするクラスターが多数のノードと多数のリソースで構成される場合、クラスター用に以下のパラメーターのデフォルト値を変更する必要がある場合があります。

cluster-ipc-limit クラスタープロパティー

cluster-ipc-limit クラスタープロパティーは、あるクラスターデーモンが別のクラスターデーモンを切断する前に、IPC メッセージのバックログの最大数になります。多数のリソースをクリーンアップするか、または大規模なクラスターで同時に変更すると、多数の CIB 更新が一度に到達します。これにより、Pacemaker サービスに CIB イベントキューのしきい値に達する前にすべての設定の更新を処理する時間がなくなった場合に、低速なクライアントがエビクトされる可能性がありました。

大規模なクラスターで使用するための cluster-ipc-limit の推奨値は、クラスターのリソース数にノード数を掛けたものを指します。この値は、クラスターデーモン PID の「Evicting client」メッセージがログに表示されると発生する可能性があります。

pcs property set コマンドを使用して、cluster-ipc-limit の値をデフォルト値 500 から増やすことができ ます。たとえば、200 リソースを持つ 10 ノードクラスターの場合、以下のコマンドを使用して cluster-ipc-limit の値を 2000 に設定できます。

# pcs property set cluster-ipc-limit=2000
PCMK_ipc_buffer Pacemaker パラメーター

非常に大規模なデプロイメントでは、内部 Pacemaker メッセージがメッセージバッファーのサイズを超える可能性があります。これが発生すると、以下の形式のシステムログにメッセージが表示されます。

Compressed message exceeds XIPC の制限(X バイト)の %; PCMK_ipc_buffer を X 以上に設定することを検討してください。

このメッセージが表示されると、各ノードの /etc/sysconfig/pacemaker 設定ファイルで PCMK_ipc_buffer の値を増やすことができます。たとえば、PCMK_ipc_buffer の値をデフォルト値から 13396332 バイトに増やすには、以下のようにクラスター内の各ノードの /etc/sysconfig/pacemaker ファイルのコメントされていない PCMK_ipc_buffer フィールドを変更します。

PCMK_ipc_buffer=13396332

この変更を適用するには、以下の comand を実行します。

# systemctl restart pacemaker