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第42章 kdump のインストールと設定

42.1. kdump のインストール

Red Hat Enterprise Linux の新規インストールでは、デフォルトで kdump サービスがインストールされ有効になっています。kdump について、およびデフォルトで有効になっていない場合に kdump をインストールする方法を説明します。

42.1.1. kdump とは

kdump は、クラッシュダンプのメカニズムを提供するサービスです。このサービスを使用すると、システムのメモリーの内容を分析するために保存できます。kdumpkexec システムコールを使用して再起動せずに別のカーネル (capture kernel) で起動し、クラッシュしたカーネルメモリーの内容 (crash dump または vmcore) をキャプチャーして保存します。この第 2 のカーネルは、システムメモリーの予約部分に収納されています。

重要

カーネルクラッシュダンプは、システム障害 (重大なバグ) 時に利用できる唯一の情報になります。したがって、ミッションクリティカルな環境では、kdump を稼働させることが重要です。Red Hat は、システム管理者が通常のカーネル更新サイクルで kexec-tools を定期的に更新してテストすることを推奨します。これは、新しいカーネル機能が実装されている場合に特に重要です。

kdump は、マシンにインストールされているすべてのカーネルに対して、または指定したカーネルに対してのみ有効にできます。これは、マシンで複数のカーネルが使用されており、その一部が安定しており、クラッシュの心配がない場合に役立ちます。

kdump をインストールすると、デフォルトの /etc/kdump.conf が作成されます。このファイルには、デフォルトの最小限の kdump 設定が含まれます。このファイルを編集して、kdump 設定をカスタマイズできますが、必須ではありません。

42.1.2. Anaconda を使用した kdump のインストール

Anaconda インストーラーでは、対話式インストール時に kdump 設定用のグラフィカルインターフェイス画面が表示されます。インストーラー画面のタイトルは KDUMP で、メインの インストールの概要 画面から利用できます。kdump を有効にして、必要な量のメモリーを予約できます。

手順

  1. Kdump 項目に移動します。
  2. kdump が有効になっていない場合は有効にします。

    RHEL インストール時の kdump の有効化
  3. kdump に予約するメモリーの量を定義します。

    Kdump メモリー予約

42.1.3. コマンドラインで kdump のインストール

カスタムの Kickstart インストールなどの一部のインストールオプションでは、デフォルトで kdump がインストールまたは有効化されない場合があります。この場合は、以下の手順を行ってください。

前提条件

手順

  1. kdump がシステムにインストールされているかどうかを確認します。

    # rpm -q kexec-tools

    このパッケージがインストールされている場合は以下を出力します。

    kexec-tools-2.0.17-11.el8.x86_64

    このパッケージがインストールされていない場合は以下を出力します

    package kexec-tools is not installed
  2. kdump および必要なパッケージをインストールします。

    # dnf install kexec-tools
重要

kernel-3.10.0-693.el7 以降、kdump では Intel IOMMU ドライバーがサポートされています。以前のバージョン (kernel-3.10.0-514[.XYZ].el7 以前) では、Intel IOMMU のサポートを無効にすることが推奨されています。無効にしないと、キャプチャーカーネルが応答しなくなる可能性が高くなります。