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H.5.7. ignoredisk

キックスタートコマンドの ignoredisk は任意です。インストールプログラムが、指定したディスクを無視するようになります。

自動パーティション設定を使用して、特定のディスクを無視したい場合に便利なオプションです。たとえば、ignoredisk を使用せずに SAN クラスターに導入しようとすると、インストールプログラムが SAN へのパッシブパスを検出し、パーティションテーブルがないことを示すエラーが返されるため、キックスタートが失敗します。

構文

ignoredisk --drives=drive1,drive2,... | --only-use=drive

オプション

  • --drives=driveN,…​ - driveN を、sdasdb、…​、hda、…​ などの 1 つに置き換えます。
  • --only-use=driveN,…​ - インストールプログラムで使用するディスクの一覧を指定します。これ以外のディスクはすべて無視されます。たとえば、インストール中に sda ディスクを使用し、他はすべて無視する場合は以下のコマンドを使用します。

    ignoredisk --only-use=sda

    LVM を使用しないマルチパスのデバイスを指定する場合は、次のコマンドを実行します。

    ignoredisk --only-use=disk/by-id/dm-uuid-mpath-2416CD96995134CA5D787F00A5AA11017

    LVM を使用するマルチパスのデバイスを指定する場合は、次のコマンドを実行します。

    ignoredisk --only-use==/dev/disk/by-id/dm-uuid-mpath-
    bootloader --location=mbr

--drives または --only-use のいずれかのみを指定する必要があります。

備考

  • --interactive オプションは、Red Hat Enterprise Linux 8 で非推奨となりました。このオプションにより、高度なストレージ画面を手動で操作できます。
  • 論理ボリューム管理 (LVM) を使用していないマルチパスデバイスを無視する場合は、disk/by-id/dm-uuid-mpath-WWID の形式を使用します。WWID はデバイスの World-Wide Identifier です。たとえば、WWID が 2416CD96995134CA5D787F00A5AA11017 のディスクを無視する場合は以下を使用します。

    ignoredisk --drives=disk/by-id/dm-uuid-mpath-2416CD96995134CA5D787F00A5AA11017
  • mpatha などのデバイス名でマルチパスデバイスを指定しないでください。このようなデバイス名は、特定のディスクに固有の名前ではありません。インストール時に、/dev/mpatha という名前のディスクが必ずしも期待したディスクを指すとは限りません。したがって、clearpart コマンドを使用する際は、間違ったディスクが対象となる可能性があります。
  • sdX (または /dev/sdX) 形式でのデバイス名がシステムの再起動後に維持される保証がないため、一部のキックスタートコマンドを複雑にします。コマンドがデバイスノード名を呼び出す際には、代わりに /dev/disk からのアイテムを使用できます。以下に例を示します。

    part / --fstype=xfs --onpart=sda1

    上記のコマンドの代わりに、以下のいずれかを使用します。

    part / --fstype=xfs --onpart=/dev/disk/by-path/pci-0000:00:05.0-scsi-0:0:0:0-part1
    part / --fstype=xfs --onpart=/dev/disk/by-id/ata-ST3160815AS_6RA0C882-part1

    上記の手順により、コマンドは常に同じストレージデバイスをターゲットとします。これは特に大型のストレージ環境で便利なものです。ストレージデバイスを連続 的に参照するさまざまな方法は、『 ストレージデバイスの管理 』の「永続的な命名属性の概要 」を参照してください。