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36.2. 追加のブロックデバイスでの Stratis ボリュームの拡張

Stratis ファイルシステムのストレージ容量を増やすために、追加のブロックデバイスを Stratis プールに追加できます。

重要

Stratis はテクノロジープレビュー機能としてのみご利用いただけます。テクノロジープレビュー機能は、Red Hat 製品サポートのサービスレベルアグリーメント (SLA) の対象外であり、機能的に完全ではないことがあります。Red Hat では、実稼働環境での使用を推奨していません。これらの機能は、近々発表予定の製品機能をリリースに先駆けてご提供することにより、お客様は機能性をテストし、開発プロセス中にフィードバックをお寄せいただくことができます。Red Hat のテクノロジープレビュー機能のサポート範囲についての詳細は、https://access.redhat.com/ja/support/offerings/techpreview/ を参照してください。

36.2.1. Stratis ボリュームの設定要素

Stratis ボリュームを設定するコンポーネントについて説明します。

外部的には、Stratis は、コマンドラインインターフェイスおよび API に次のボリュームコンポーネントを表示します。

blockdev
ディスクやディスクパーティションなどのブロックデバイス。
pool

1 つ以上のブロックデバイスで設定されています。

プールの合計サイズは固定で、ブロックデバイスのサイズと同じです。

プールには、dm-cache ターゲットを使用した不揮発性データキャッシュなど、ほとんどの Stratis レイヤーが含まれています。

Stratis は、各プールの /dev/stratis/my-pool/ ディレクトリーを作成します。このディレクトリーには、プール内の Stratis ファイルシステムを表すデバイスへのリンクが含まれています。

filesystem

各プールには、ファイルを格納する 1 つ以上のファイルシステムを含めることができます。

ファイルシステムはシンプロビジョニングされており、合計サイズは固定されていません。ファイルシステムの実際のサイズは、そこに格納されているデータとともに大きくなります。データのサイズがファイルシステムの仮想サイズに近づくと、Stratis はシンボリュームとファイルシステムを自動的に拡張します。

ファイルシステムは XFS でフォーマットされています。

重要

Stratis は、Stratis を使用して作成したファイルシステムに関する情報を追跡し、XFS はそれを認識しません。また、XFS を使用して変更を行っても、自動的に Stratis に更新を作成しません。ユーザーは、Stratis が管理する XFS ファイルシステムを再フォーマットまたは再設定しないでください。

Stratis は、/dev/stratis/my-pool/my-fs パスにファイルシステムへのリンクを作成します。

注記

Stratis は、dmsetup リストと /proc/partitions ファイルに表示される多くの Device Mapper デバイスを使用します。同様に、lsblk コマンドの出力は、Stratis の内部の仕組みとレイヤーを反映します。

36.2.2. Stratis プールへのブロックデバイスの追加

この手順では、Stratis ファイルシステムで使用できるように、1 つ以上のブロックデバイスを Stratis プールに追加します。

前提条件

  • Stratis がインストールされている。Stratis のインストール を参照してください。
  • stratisd サービスを実行している。
  • Stratis プールに追加するブロックデバイスは使用されておらず、マウントされていない。
  • Stratis プールに追加するブロックデバイスは使用されておらず、それぞれ 1 GiB 以上である。

手順

  • 1 つ以上のブロックデバイスをプールに追加するには、以下を使用します。

    # stratis pool add-data my-pool device-1 device-2 device-n

関連情報

  • stratis(8) man ページ

36.2.3. 関連情報