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42.3.2. kdump ターゲットの設定

カーネルクラッシュがキャプチャーされると、コアダンプはローカルファイルシステムのファイルとして保存したり、デバイスに直接書き込みしたり、NFS (Network File System) または SSH (Secure Shell) プロトコルを使用してネットワーク上で送信したりすることができます。これらのオプションは同時に設定することはできません。デフォルトの動作では、vmcore ファイルはローカルのファイルシステムの /var/pkcs/ ディレクトリーに保存されます。

前提条件

  • kdump要件 を満たしている。

手順

vmcore ファイルをローカルファイルシステムの /var/crash/ ディレクトリーに保存するには、次を行います。

  • /etc/kdump.conf ファイルを編集し、パスを指定します。

    path /var/crash

    オプション path /var/crash は、kdumpvmcore ファイルを保存するファイルシステムへのパスを表します。/etc/kdump.conf ファイルでダンプターゲットを指定すると、path は指定されたダンプ出力先に対する相対パスになります。

    ダンプターゲットが /etc/kdump.conf ファイルで指定されていない場合には、パス は root ディレクトリーからの絶対パスになります。現在のシステムにマウントされている内容に応じて、ダンプターゲットと調整されるダンプパスが自動的に適用されます。

警告

kdump は、ダンプターゲットが /var/crash にマウントされ、オプションの path/etc/kdump.conf ファイルの /var/crash として設定されていると、vmcore ファイルを /var/crash/var/crash ディレクトリーに保存します。たとえば、以下の例では、ext4 ファイルシステムが /var/crash にすでにマウントされており、 path/var/crash として設定されます。

grep -v ^# etc/kdump.conf | grep -v ^$
ext4 /dev/mapper/vg00-varcrashvol
path /var/crash
core_collector makedumpfile -c --message-level 1 -d 31

そのため、/var/crash/var/crash パスが作成されます。この問題を解決するには、path /var/crash の代わりに path / オプションを使用します。

コアダンプを保存するローカルディレクトリーを変更するには、root で、以下のように /etc/kdump.conf 設定ファイルを編集します。

  1. #path /var/crash の行頭にあるハッシュ記号 ("#") を削除します。
  2. 値を対象のディレクトリーパスに置き換えます。以下に例を示します。

    path /usr/local/cores
    重要

    Red Hat Enterprise Linux 8 では、path ディレクティブを使用して kdump ターゲットとして定義したディレクトリーが kdump systemd サービスの起動時に存在していなければなりません。存在しない場合は、サービスは失敗します。この動作は、サービスの起動時にそのディレクトリーが存在しない場合に自動的に作成されていた Red hat Enterprise Linux の以前のリリースのものとは異なります。

別のパーティションにファイルを書き込むには、root で、以下のように /etc/kdump.conf 設定ファイルを編集します。

  1. 必要に応じて #ext4 の行頭にあるハッシュ記号 ("#") を削除します。

    • デバイス名 (#ext4 /dev/vg/lv_kdump 行)
    • ファイルシステムラベル (#0ext4 LABEL=/boot 行)
    • UUID (#ext4 UUID=03138356-5e61-4ab3-b58e-27507ac41937 の行)
  2. ファイルシステムタイプと、デバイス名、ラベル、UUID を希望の値に変更します。以下に例を示します。

    ext4 UUID=03138356-5e61-4ab3-b58e-27507ac41937
    重要

    LABEL= UUID= を使用してストレージデバイスを指定することが推奨されます。/dev/sda3 などのディスクデバイス名は、再起動しても一貫性は保証されません。

    重要

    IBM Z ハードウェア上の Direct Access Storage Device (DASD) にダンプする場合、処理を行う前に /etc/dasd.conf でダンプデバイスが正しく指定されている必要があります。

ダンプをデバイスに直接書き込むには、以下を行います。

  1. #raw /dev/vg/lv_kdump の行頭にあるハッシュ記号 ("#") を削除します。
  2. 値を対象のデバイス名に置き換えます。以下に例を示します。

    raw /dev/sdb1

NFS プロトコルを使用して、リモートのマシンにダンプを保存するには、以下を行います。

  1. #nfs my.server.com:/export/tmp の行頭にあるハッシュ記号 ("#") を削除します。
  2. 値を、正しいホスト名およびディレクトリーパスに置き換えます。以下に例を示します。

    nfs penguin.example.com:/export/cores

SSH プロトコルを使用してリモートマシンにダンプを保存するには、以下を行います。

  1. #ssh user@my.server.com の行頭にあるハッシュ記号(" # ")を削除 ます。
  2. 値を正しいユーザー名およびホスト名に置き換えます。
  3. SSH キーを設定に含めます。

    • #sshkey /root/.ssh/kdump_id_rsa の行頭にあるハッシュ記号 ("#") を削除します。
    • 値を、ダンプ先のサーバー上で正しいキーの場所に変更します。以下に例を示します。

      ssh john@penguin.example.com
      sshkey /root/.ssh/mykey

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