Red Hat Training

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4.3. システムオプションの設定

この接続は、インストール先、KDUMP、ネットワークおよびホスト名、セキュリティーポリシー、およびシステムの目的を設定する方法を説明します。

4.3.1. インストール先の設定

インストール先 画面では、Red Hat Enterprise Linux のインストール先として使用するディスクなどのストレージオプションを設定します。ディスクは、1 つ以上選択する必要があります。

警告

今後、データが含まれているディスクを使用する予定がある場合は、データをバックアップします。たとえば、既存の Microsoft Windows パーティションを縮小し、Red Hat Enterprise Linux を 2 つ目のシステムとしてインストールする場合、または以前のリリースの Red Hat Enterprise Linux をアップグレードする場合です。パーティションの操作は常にリスクが伴います。たとえば、何らかの理由でプロセスが中断または失敗した場合は、ディスクのデータが失われる可能性があります。

重要

特殊なケース

  • BIOS によっては、RAID カードからの起動に対応していないため注意が必要です。このとき、別のハードドライブなど、RAID アレイ以外のパーティションに /boot パーティションを作成する必要があります。そのような RAID カードへのパーティション作成には、内蔵ハードドライブを使用する必要があります。また、/boot パーティションは、ソフトウェア RAID の設定にも必要です。システムのパーティション設定を自動で選択した場合は、/boot パーティションを手動で修正する必要があります。
  • Red Hat Enterprise Linux ブートローダーが、別のブートローダーから チェーンロード するように設定するには、インストール先 画面で 完全なディスク要約とブートローダー をクリックして、手動でブートドライブを指定する必要があります。
  • マルチパスのストレージデバイスと、非マルチパスのストレージデバイスの両方が使用されているシステムに Red Hat Enterprise Linux をインストールすると、インストールプログラムによる自動パーティション設定のレイアウトに、マルチパスのデバイスと非マルチパスのデバイスが混在したボリュームグループが作成されます。これはマルチパスストレージの目的に反することになります。インストール先 画面では、マルチパスのみ、または非マルチパスのみのいずれかを選択することが推奨されます。もしくは、手動のパーティション設定を実行してください。

前提条件

インストール概要 画面が開いている。

手順

  1. インストール概要 画面から、インストール先 をクリックします。インストール先 画面が開きます。

    1. ローカルの標準ディスク セクションから、必要なストレージデバイスを選択します。選択したストレージデバイスには白いチェックマークが表示されます。白いチェックマークが付いていないディスクはインストール時には使用されません。自動パーティショニングを選択した場合は無視され、手動パーティショニングでは使用できません。

      注記

      ローカルで利用可能なすべてのストレージデバイス (SATA、IDE、SCSI ハードドライブ、USB フラッシュ、および外部ディスク) は、ローカルの標準ディスク に表示されます。インストールプログラムの起動後に接続したストレージデバイスは検出されません。リムーバブルドライブを使用して Red Hat Enterprise Linux をインストールする場合は、デバイスを削除するとシステムが使用できなくなります。

    2. 必要に応じて、画面右下の 更新 リンクをクリックして、新しいハードドライブに接続するローカルストレージデバイスを設定します。ディスクの再スキャン ダイアログボックスが開きます。

      注記

      インストール時に行ったストレージへの変更は、ディスクの再スキャン をクリックするとすべて失われます。

      1. ディスクの再スキャン をクリックし、スキャン処理が完了するまで待ちます。
      2. OK をクリックして、インストール先 画面に戻ります。検出したディスク (新しいディスクを含む) はすべて、ローカルの標準ディスク セクションに表示されます。
  2. 必要に応じて、専用のストレージデバイスを追加するには、Add a disk…​ をクリックします。

    ストレージデバイスの選択 画面が開き、インストールプログラムがアクセスするストレージデバイスの一覧を表示します。特殊なディスクを追加する方法は、「高度なストレージオプションの使用」 を参照してください。

  3. 必要に応じて、ストレージの設定 から 自動 ラジオボタンを選択します。

    重要

    自動パーティション分割は、ストレージをパーティション分割するのに 推奨される 方法です。パーティション設定はカスタマイズできます。詳細はを参照してください。 「手動パーティションの設定」

  4. 必要に応じて、既存のパーティションレイアウトから領域を確保するには、利用可能な領域を追加する チェックボックスを選択します。たとえば、使用するディスクにオペレーティングシステムが含まれ、このシステムのパーティションを小さくして、Red Hat Enterprise Linux 用の領域を広くした場合などです。
  5. 必要に応じて、データの暗号化 を選択し、Linux Unified Key Setup (LUKS) を使用して、(/boot などの) システムを起動する必要があるパーティションを除いた、すべてのパーティションを暗号化します。ハードドライブの暗号化が推奨されます。

    1. 完了 をクリックします。ディスク暗号化パスフレーズ ダイアログボックスが開きます。

      1. パスフレーズ フィールドおよび 確認 フィールドに、パスフレーズを入力します。
      2. パスフレーズの保存 をクリックして、ディスクの暗号化を完了します。

        警告

        LUKS パスフレーズが分からなくなると、暗号化されたパーティションと、その上にあるデータには完全にアクセスできなくなります。分からなくなったパスフレーズを復元する方法はありません。ただし、キックスタートインストールを実行した場合は、インストール中に暗号パスフレーズを保存し、バックアップ用に暗号化パスフレーズを作成できます。詳細は 『高度な RHEL インストール の実行』を参照してください。

  6. 必要に応じて、画面左下の 完全なディスク要約とブートローダー をクリックして、ブートローダーを追加するストレージデバイスを選択します。詳細は、「ブートローダーの設定」 を参照してください。

    注記

    大概は、ブートローダーをデフォルトの場所に置いておくだけで十分です。たとえば、他のブートローダからのチェーンロードを必要とするシステムなど、一部の構成ではブートドライブを手動で指定する必要があります。

  7. 完了 をクリックします。

    1. 自動パーティショニング利用可能な領域を追加する を選択した場合、または、Red Hat Enterprise Linux のインストールに選択したハードドライブの空き領域が十分ではない場合は、ディスク領域の再利用 ダイアログボックスを開いて 完了 をクリックすると、そのデバイスに設定したディスクデバイスとパーティションの一覧が表示されます。ダイアログボックスは、システムで最小インストールに必要な領域に関する情報と、確保した領域のサイズに関する情報が表示されます。

      警告

      パーティションを 削除 すると、そのパーティションのデータはすべて失われます。データを保存したい場合は、削除 オプションではなく、縮小 オプションを使用してください。

    2. 表示された、利用可能なストレージデバイスの一覧を確認します。再利用可能な領域 列には、各エントリーから再利用できる領域のサイズが表示されます。
    3. 領域を確保し、ディスクまたはパーティションを選択してから 削除 ボタンをクリックしてそのパーティションを削除するか、選択したディスクにあるすべてのパーティションを削除します。もしくは 縮小 ボタンを押して、既存データを維持しながらパーティションの空き領域を使用します。

      注記

      または、すべて削除 をクリックすると、すべてのディスクに存在するすべてのパーティションが削除されるため、Red Hat Enterprise Linux 8 でこの領域を利用できるようになります。すべてのディスクにあるデータはすべて失われます。

    4. 再利用をクリック して変更を適用し、4章インストールのカスタマイズ に戻ります。
重要

インストール概要 画面で インストールの開始 をクリックするまで、ディスクへの変更は行われません。再利用 ダイアログボックスは、パーティションをサイズ変更や削除の対象としてマークするだけで、そのアクションはすぐには実行されません。

4.3.1.1. ブートローダーの設定

Red Hat Enterprise Linux は、GRand Unified Bootloader バージョン 2 (GRUB2) を、AMD64、Intel 64、IBM Power Systems、および ARM として使用します。IBM Z の場合は、zipl ブートローダーが使用されます。

ブートローダーは、システムの起動時に実行し、制御をオペレーティングシステムに読み込み、転送する最初のプログラムです。GRUB2 は、互換性のあるオペレーティングシステム (Microsoft Windows を含む) であれば起動可能で、チェーンロードを使用すれば、未対応のオペレーティングシステムのブートローダーにも読み込んだ指示を渡すことができます。

警告

GRUB2 をインストールすると、既存のブートローダーを上書きできます。

オペレーティングシステムがすでにインストールされていると、Red Hat Enterprise Linux インストールプログラムはそのブートローダーを自動的に検出して、別のオペレーティングシステムを起動するように設定します。そのブートローダーが正しく検出されない場合は、インストールの完了後に、追加のオペレーティングシステムを手動で設定できます。

複数のディスクを持つ Red Hat Enterprise Linux システムをインストールする場合は、ブートローダーをインストールするディスクを手動で指定することをお勧めします。

手順

  1. インストール先 画面で 完全なディスク要約とブートローダー をクリックします。選択したディスク ダイアログボックスが開きます。

    ブートローダーは、選択したデバイス、または UEFI システムにインストールされます。ガイド付きパーティションの作成時に、そのデバイスに EFI システムパーティション が作成されます。

  2. 起動デバイスを変更するには、一覧からデバイスを選択して ブートデバイスとして設定 をクリックします。起動デバイスとして設定できるデバイスは 1 つだけです。
  3. 新しいブートローダーのインストールを無効にする場合は、現在起動用として設定されているデバイスを選択し、ブートローダーをインストールしない をクリックします。これにより、いずれのデバイスにも GRUB2 がインストールされないようになります。
警告

「ブートローダーをインストールしない」を選択した場合は、システムを直接起動できなくなるため、別の起動方法 (市販のスタンドアロンのブートローダーアプリケーションなど) を使用しなければならなくなります。「ブートローダーをインストールしない」は、システムを起動させる方法が別に確保されている場合に限定してください。

ブートローダーは、システムが BIOS または UEFI のファームウェアを使用しているか、またはブートドライブに GUID Partition Table (GPT) または Master Boot Record (MBR) (msdos としても知られている) があるかどうかによって、特別なパーティションを作成する必要があります。自動パーティション作成を使用していると、インストールプログラムがパーティションを作成します。