Red Hat Training

A Red Hat training course is available for RHEL 8

4.5.3. 高度なストレージオプションの使用

高度なストレージデバイスを使用するには、iSCSI (SCSI over TCP/IP) ターゲットまたは FCoE (Fibre Channel over Ethernet) の SAN (Storage Area Network) を設定できます。

インストールに iSCSI ストレージデバイスを使用する場合は、インストールプログラム側で iSCSI ストレージデバイスを iSCSI ターゲットとして検出し、そのターゲットにアクセスするための iSCSI セッションを作成できるようにする必要があります。各手順で、CHAP (Challenge Handshake Authentication Protocol) 認証用のユーザー名とパスワードが必要になる場合があります。さらに、検出、またはセッション作成のいずれの場合も、iSCSI ターゲット側でターゲットの接続先となるシステムの iSCSI イニシエーターを認証する (リバース CHAP) ように設定することもできます。CHAP とリバース CHAP を併用する場合は、「相互 CHAP」または「双方向 CHAP」と呼ばれます。相互 CHAP を使用すると、特に CHAP 認証とリバース CHAP 認証でユーザー名やパスワードが異なる場合などに、iSCSI 接続に対する最大限の安全レベルを確保できます。

注記

iSCSI 検出と iSCSI ログインの手順を繰り返して、必要な iSCSI ストレージをすべて追加します。初回の検出試行後は、iSCSI イニシエーターの名前を変更できません。iSCSI イニシエーターの名前を変更する場合は、インストールを最初からやり直す必要があります。

4.5.3.1. iSCSI セッションの検出および開始

次の手順を完了して、iSCSI セッションを検出して開始する方法を説明します。

前提条件

  • インストール概要 画面が開いている。

手順

  1. インストール概要 画面から、インストール先 をクリックします。インストール先 画面が開き、利用可能なドライブの一覧が表示されます。
  2. 特殊なディスク およびネットワークディスクセクションで、Add a disk…​ をクリックします。ストレージデバイスの選択画面が表示されます。
  3. iSCSI ターゲットの追加... をクリックします。​iSCSI ストレージターゲットの追加 画面が開きます。

    重要

    この方法を使用して手動で追加した iSCSI ターゲットには /boot パーティションを置くことができません。/boot パーティションを含む iSCSI ターゲットを iBFT で使用するように設定する必要があります。ただし、インストールされたシステムが、たとえば iPXE を使用して、ファームウェアの iBFT 以外の方法で提供された iBFT 設定で iSCSI から起動する場合は、inst.nonibftiscsiboot インストーラー起動オプションを使用して /boot パーティション制限を削除できます。

  4. ターゲットの IP アドレス フィールドに、iSCSI ターゲットの IP アドレスを入力します。
  5. iSCSI イニシエーター名 フィールドに、iSCSI 修飾名 (IQN) の形式で iSCSI イニシエーターの名前を入力します。IQN エントリーには次を含めてください。

    • iqn.」の文字列 (ピリオドが必要)。
    • 日付コード (企業や組織のインターネットドメイン名またはサブドメイン名が登録された年と月。記述の順序は年を表す4 桁の数字、ハイフン、月を表す 2 桁の数字、ピリオドの順で構成されます)。たとえば、2010 年 9 月の場合は 2010-09. のようになります。
    • 企業や組織のインターネットのドメイン名またはサブドメイン名 (トップレベルのドメインを先頭にして逆順で表します)。たとえば、storage.example.com のサブドメインは、com.example.storage のようになります。
    • コロン (:) と、ドメインまたはサブドメイン内でその iSCSI イニシエーターを固有に識別する文字列。たとえば、:diskarrays-sn-a8675309 のようになります。

      完全な IQN は iqn.2010-09.storage.example.com:diskarrays-sn-a8675309 のようになります。インストールプログラムでは、IQN を構成しやすいように、この形式による任意の名前がすでに iSCSI Initiator Name フィールドに自動入力されています。IQN の詳細は、tools.ietf.org の RFC 3720 - Internet Small Computer Systems Interface (iSCSI) に記載されている 3.2.6. iSCSI Names と、tools.ietf.org の RFC 3721 - Internet Small Computer Systems Interface (iSCSI) Naming and Discovery に記載されている 1. iSCSI Names and Addresses を参照してください。

  6. 認証のタイプの探索 ドロップダウンメニューを使用して、iSCSI 検出に使用する認証タイプを指定します。以下のタイプが使用できます。

    • 証明書なし
    • CHAP 秘密鍵
    • CHAP 秘密鍵と逆順鍵
    1. 認証タイプに CHAP ペア を選択した場合は、CHAP ユーザー名CHAP パスワード の各フィールドに、iSCSI ターゲットのユーザー名とパスワードを入力します。
    2. 認証タイプに CHAP 秘密鍵と逆順鍵 を選択した場合は、CHAP ユーザー名CHAP パスワード の各フィールドに、iSCSI ターゲットのユーザー名とパスワードを入力します。また、リバース CHAP ユーザー名 CHAP パスワード の各フィールドに、iSCSI イニシエーターのユーザー名とパスワードを入力します。
  7. 必要に応じて、ターゲットをネットワークインターフェースへバインドするチェックボックスをオンにします。
  8. 探索を開始 をクリックします。

    入力した情報に基づいて、インストールプログラムが iSCSI ターゲットを調べます。検出に成功すると、iSCSI ターゲットを追加 画面には、ターゲットで検出された iSCSI ノードの一覧が表示されます。

  9. インストールに使用するノードのチェックボックスを選択します。

    注記

    ノードのログイン認証のタイプ メニューには、認証のタイプの探索 メニューと同じオプションがあります。ただし、ディスカバリー認証に証明書が必要な場合は、見つかったノードに同じ証明書を使用してログインします。

  10. 探索に証明書を使用 ドロップダウンメニューをクリックします。適切な認証情報を指定すると、ログイン ボタンが利用可能になります。
  11. ログイン をクリックして、iSCSI セッションを開始します。