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第6章 RHEL システムイメージのカスタマイズ

6.1. Image Builder の説明

6.1.1. Image Builder の概要

Image Builder を使用して、Red Hat Enterprise Linux のカスタマイズされたシステムイメージを作成できます。これには、クラウドプラットフォームへのデプロイメント用のシステムイメージが含まれます。Image Builder は、出力の各タイプに対する設定の詳細を自動的に処理するため、手動でイメージを作成する方法よりも使いやすく、作業も速くなります。composer-cli ツールのコマンドラインインターフェースで Image Builder 機能、または RHEL 8 Web コンソールでグラフィカルインターフェースにアクセスできます。

osbuild-composer バックエンドは、Red Hat Enterprise Linux 8.3 で lorax-composer に代わります。新しいサービスには、イメージビルド向けの REST API が含まれます。その結果、ユーザーはより信頼性の高いバックエンドと予測可能な出力イメージの利点を活用できます。

Image Builder は、システムサービスの osbuild-composer として実行します。このサービスは、以下の 2 つのインターフェースを介してこのサービスを利用できます。

  • 端末でコマンドを実行する CLI ツールの composer-cli。(この手法を推奨)。
  • RHEL 8 Web コンソールの GUI プラグイン。

6.1.2. Image Builder の用語

Blueprint

Blueprint は、システムに追加されるパッケージおよびカスタマイズの一覧を表示して、カスタマイズされたシステムのイメージを定義します。Blueprint は編集でき、バージョン管理が行われています。Blueprint からシステムイメージを作成すると、イメージは、RHEL 8 Web コンソールの Image Builder インターフェースにある Blueprint に関連付けられます。

Blueprint は、TOML (Tom’s Obvious, Minimal Language) 形式の平文テキストとして表示されます。

Compose
Compose は、特定の Blueprint の特定のバージョンに基づくシステムイメージの個々のビルドです。用語としての Compose は、システムイメージと、その作成、入力、メタデータ、およびそのプロセス自体のログを指します。
カスタマイズ
カスタマイズはシステムの仕様で、パッケージではありません。これには、ユーザー、グループ、および SSH 鍵が含まれます。

6.1.3. Image Builder の出力形式

Image Builder は、次の表に示す出力形式でイメージを作成できます。

表6.1 Image Builder の出力形式

説明CLI 名ファイル拡張子

QEMU QCOW2 イメージ

qcow2

.qcow2

tar アーカイブ

tar

.tar

Amazon Machine Image ディスクの作成

ami

.ami

Azure ディスクイメージ

vhd

.vhd

VMware 仮想マシンディスク

vmdk

.vmdk

Openstack

openstack

.qcow2

RHEL for Edge

rhel-edge-commit

.tar

6.1.4. Image Builder のシステム要件

Image Builder をベースとする osbuild-composer ツールは、システムイメージの作成中に、潜在的なセキュリティーリスクのある、安全でない操作を多数実行します。このため、仮想マシンを使用して Image Builder を実行します。

Image Builder が実行する環境 (仮想マシンなど) は、次の表に記載されている要件を満たす必要があります。

表6.2 Image Builder のシステム要件

パラメーター最低要求値

システムのタイプ

専用の仮想マシン

プロセッサー

2 コア

メモリー

4 GiB

ディスク容量

20 GiB

アクセス権限

管理者レベル (root)

ネットワーク

インターネットへの接続

注記

UEFI システムに直接インストールした仮想マシンにイメージを作成することは対応していません。