1.2. セキュリティーの標準化

企業はどの業界でも、米国医師会 (AMA: American Medical Association)、米国電気電子学会 (IEEE: Institute of Electrical and Electronics Engineers) などの標準化推進団体が作成する規制やルールに従っています。情報セキュリティーにも同じことが言えます。多くのセキュリティーコンサルタントやベンダーが 機密性 (Confidentiality)、保全性 (Integrity)、可用性 (Availability) の頭文字をとった CIA として知られる標準セキュリティーモデルを採用しています。この 3 階層モデルは、機密情報のリスク評価やセキュリティー方針の確立において、一般的に採用されているモデルです。以下でこの CIA モデルを説明します。

  • 機密性 - 機密情報は、事前に定義された個人だけが利用できるようにする必要があります。許可されていない情報の送信や使用は、制限する必要があります。たとえば、情報に機密性があれば、権限のない個人が顧客情報や財務情報を悪意のある目的 (ID 盗難やクレジット詐欺など) で入手できません。
  • 保全性 - 情報は、改ざんして不完全または不正確なものにすべきではありません。承認されていないユーザーが、機密情報を変更したり破壊したりする機能を使用できないように制限する必要があります。
  • 可用性 - 情報は、認証されたユーザーが必要な時にいつでもアクセスできるようにする必要があります。可用性は、合意した頻度とタイミングで情報を入手できることを保証します。これは、パーセンテージで表されることが多く、ネットワークサービスプロバイダーやその企業顧客が使用するサービスレベルアグリーメント (SLA) で正式に合意となります。