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7.6. ゾーンを使用し、ソースに応じた着信トラフィックの管理
ゾーンを使用して、そのソースに基づいて着信トラフィックを管理するゾーンを使用できます。これにより、着信トラフィックを分類し、複数のゾーンに向け、トラフィックにより到達できるサービスを許可または拒否できます。
ソースをゾーンに追加する場合は、ゾーンがアクティブになり、そのソースからの着信トラフィックは、それを介して行われます。各ゾーンに異なる設定を指定できますが、それは指定したソースから順次トラフィックに適用されます。ネットワークインターフェースが 1 つしかない場合でも、複数のゾーンを使用できます。
7.6.1. ソースの追加
着信トラフィックを特定のゾーンに転送する場合は、そのゾーンにソースを追加します。ソースは、CIDR (Classless Inter-domain Routing) 表記法の IP アドレスまたは IP マスクになります。
ネットワーク範囲が重複している複数のゾーンを追加する場合は、ゾーン名で順序付けされ、最初のゾーンのみが考慮されます。
現在のゾーンにソースを設定するには、次のコマンドを実行します。
# firewall-cmd --add-source=<source>
特定ゾーンのソース IP アドレスを設定するには、次のコマンドを実行します。
# firewall-cmd --zone=zone-name --add-source=<source>
以下の手順は、信頼される
ゾーンで 192.168.2.15 からのすべての着信トラフィックを許可します。
手順
すべての利用可能なゾーンを一覧表示します。
# firewall-cmd --get-zones
永続化モードで、信頼ゾーンにソース IP を追加します。
# firewall-cmd --zone=trusted --add-source=192.168.2.15
新しい設定を永続化します。
# firewall-cmd --runtime-to-permanent