Red Hat Training
A Red Hat training course is available for RHEL 8
第1章 RHEL でセッションの録画を開始
1.1. RHEL でセッションの録画
Red Hat Enterprise Linux 8 のセッションの録画ソリューションは、tlog
パッケージに基づいています。tlog
パッケージと関連する Web コンソールセッションプレーヤーを使用して、ユーザーの端末セッションを録画および再生できます。SSSD サービスを介して、ユーザーごと、またはユーザーグループごとに録画を行うように設定できます。端末の入出力はすべて収集され、テキスト形式でシステムジャーナルに保存されます。
重要
raw パスワードやその他の機密情報を傍受しないように、端末入力の録画はデフォルトで無効になっています。端末入力の録画をオンにすると、入力したすべてのパスワードがプレーンテキストでキャプチャーされます。
このソリューションを使用すると、セキュリティーの影響を受けるシステムでユーザーセッションを監査できます。また、セキュリティー違反が発生した場合は、フォレンジック分析の一環として録画したセッションを確認できます。管理者は、RHEL 8 システムでセッションの録画をローカルに設定できます。録画されたセッションは、Web コンソールインターフェイス、または端末で tlog-play
コマンドを使用して確認できます。