16.4. ネットワーク起動オプション

本セクションは、一般的に使用されるネットワーク起動オプションを説明します。

注記

初期ネットワークの初期設定は dracut により処理されます。完全な一覧は、man ページの dracut.cmdline(7) を参照してください。

ip=

ip= 起動オプションは、1 つ以上のネットワークインターフェースを設定します。複数のインターフェースを設定する場合は、ip オプションを複数回使用できます。各インターフェースごとに 1 つずつです。これを行うには、rd.neednet=1 オプションを使用し、bootdev オプションを使用してプライマリー起動インターフェースを指定する必要があります。また、ip オプションを一度だけ使用してから、キックスタートを使用して追加インターフェースを設定することもできます。このオプションでは、複数の形式が使用できます。以下の表は、最も一般的なオプションの情報が含まれます。

注記

以下の表では、下記の点を前提としています。

  • ip パラメーターはクライアントの IP アドレスを指定し、角括弧が必要です (例: [2001:db8::99])。
  • gateway パラメーターはデフォルトゲートウェイになります。IPv6 アドレスも使用できます。
  • netmask パラメーターは使用するネットマスクです。完全ネットマスク (255.255.255.0 など) またはプレフィックス (64 など) を使用できます。
  • hostname パラメーターはクライアントシステムのホスト名です。このパラメーターは任意です。

表16.4 ネットワークインタフェースの設定起動オプションの形式

設定方法起動オプションの形式

全インターフェースの自動設定

ip=method

特定インターフェースの自動設定

ip=interface:method

静的設定

ip=ip::gateway:netmask:hostname:interface:none

オーバーライドを使用した特定インターフェースの自動設定

ip=ip::gateway:netmask:hostname:interface:method:mtu

注記

オーバーライドを使用した特定インターフェースの自動設定 では、dhcp など、指定した自動設定方法を使用してインターフェースを起動しますが、自動取得した IP アドレス、ゲートウェイ、ネットマスク、ホスト名、他のパラメーターなどで指定したものは無効にします。パラメーターはすべて任意となるため、無効にするパラメーターだけを指定します。

method パラメーターには、以下のいずれかを使用します。

表16.5 自動インターフェース設定方法

自動設定の方法

DHCP

dhcp

IPv6 DHCP

dhcp6

IPv6 自動設定

auto6

iBFT (iSCSI Boot Firmware Table)

ibft

注記
  • ip オプションを指定せずに、inst.ks=http://host:/path などのネットワークアクセスが必要な起動オプションを使用している場合は、インストールプログラムで ip=dhcp が使用されます。
  • iSCSI ターゲットに自動接続するには、ターゲットにアクセスするネットワークデバイスがアクティベートされている必要があります。ネットワークをアクティベートする場合は、起動オプション ip=ibft の使用が推奨されます。
nameserver=

nameserver= オプションは、ネームサーバーのアドレスを指定します。このオプションは複数回使用できます。

注記

ip= パラメーターには角括弧が必要です。ただし、IPv6 アドレスには角括弧が使用できません。IPv6 アドレスに使用する正しい構文は nameserver=2001:db8::1 のようになります。

bootdev=
bootdev= オプションは、起動インターフェースを指定します。このオプションは、ip オプションを複数回使用する場合に必要になります。
ifname=

ifname= オプションは、特定の MAC アドレスを持つネットワークデバイスにインターフェース名を割り当てます。このオプションは複数回使用できます。構文は、ifname=interface:MAC です。以下に例を示します。

ifname=eth0:01:23:45:67:89:ab
注記

ifname= オプションは、インストール中にカスタムのネットワークインターフェース名を設定する際にサポートされる唯一の方法となります。

inst.dhcpclass=
inst.dhcpclass= オプションは、DHCP のベンダークラス識別子を指定します。dhcpd サービスではこの値を vendor-class-identifier として認識します。デフォルト値は anaconda-$(uname -srm) です。
inst.waitfornet=
inst.waitfornet=SECONDS 起動オプションを使用すると、インストールシステムは、ネットワーク接続を待ってからインストールします。SECONDS 引数で指定する値は、ネットワーク接続がない場合でもすぐにはタイムアウトにせず、ネットワーク接続を待ち続け、インストールプロセスを継続する最大秒数を表します。

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