11.2. コマンドラインでシステムの登録
本セクションは、コマンドラインで Red Hat Enterprise Linux 8 サブスクリプションを登録する方法を説明します。
- システムを自動登録すると、サブスクリプションサービスは、システムが物理システムまたは仮想システムであるかと、システムにあるソケット数を確認します。通常、物理システムはエンタイトルメントを 2 つを使用し、仮想システムは 1 つ使用します。システムのソケット 2 個に対して、エンタイトルメントが 1 つ必要です。
- ホストを Red Hat に登録するエクスペリエンスを改善および簡素化するには、リモートホスト設定 (RHC) を使用します。RHC クライアントはシステムを Red Hat Insights および Red Hat Subscription Manager に登録し、システムを Insights データ収集の準備を整え、Insights for Red Hat Enterprise Linux から直接問題を修正できるようにします。詳細は、RHC の登録 と Insights を使用した修復 を参照してください。
前提条件
- アクティブで、評価版ではない Red Hat Enterprise Linux サブスクリプションを持っている。
- Red Hat のサブスクリプションステータスを確認している。
- Red Hat Enterprise Linux 8 サブスクリプションを受け取ったことがない。
- カスタマーポータルからエンタイトルメントをダウンロードする前に、サブスクリプションをアクティベートしている。使用が予定されているインスタンスごとに、エンタイトルメントが 1 つ必要です。サブスクリプションのアクティベートに関するご質問は、Red Hat カスタマーサービスにお問い合わせください。
- Red Hat Enterprise Linux 8 システムを正常にインストールし、root としてログインしている。
手順
端末ウィンドウを開き、Red Hat カスタマーポータルのユーザー名とパスワードを使用して Red Hat Enterprise Linux システムを登録します。
# subscription-manager register --username [username] --password [password]
システムが正常に登録されると、次の例のような出力が表示されます。
# The system has been registered with ID: 123456abcdef # The registered system name is: localhost.localdomain
システムのロールを設定します。次に例を示します。
# subscription-manager role --set="Red Hat Enterprise Linux Server"
注記利用可能なロールは、組織が購入したサブスクリプションと、Red Hat Enterprise Linux 8 システムのアーキテクチャーによって異なります。
Red Hat Enterprise Linux Server
ロール、Red Hat Enterprise Linux Workstation
ロール、またはRed Hat Enterprise Linux Compute Node
ロールのいずれかを設定できます。システムのサービスレベルを設定します。次に例を示します。
# subscription-manager service-level --set="Premium"
たとえば、システムの使用目的を設定します。
# subscription-manager usage --set="Production"
ホストシステムのアーキテクチャーに一致するエンタイトルメントに、システムを登録します。
# subscription-manager attach --auto
サブスクリプションが正常に登録されると、次のような出力が表示されます。
Installed Product Current Status: Product Name: Red Hat Enterprise Linux for x86_64 Status: Subscribed
注記Red Hat Enterprise Linux 8 システムを登録する別の方法は、
root
ユーザーとしてシステムログインし、Subscription Manager グラフィカルユーザーインターフェイスを使用することです。