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4.3. BuildRoots

RPM のパッケージ化のコンテキストでは、buildroot が chroot 環境となります。ビルドアーティファクトは、エンドユーザーシステムの将来の階層と同じファイルシステム階層を使用してここに配置され、buildroot はルートディレクトリーとして機能します。ビルドアーティファクトの配置は、エンドユーザーシステムのファイルシステム階層の標準に準拠する必要があります。

buildroot のファイルは、後で dhcpd アーカイブに置かれ、RPM の主要部分になります。RPM がエンドユーザーのシステムにインストールされている場合、これらのファイルは root ディレクトリーに抽出され、階層が正しく保持されます。

注記

Red Hat Enterprise Linux 6 以降では、rpmbuild プログラムには独自のデフォルトが設定されています。これらのデフォルトをオーバーライドすると、いくつかの問題が発生します。したがって、このマクロの独自の値を定義することは推奨できません。%{buildroot} マクロは、rpmbuild ディレクトリーのデフォルトで使用できます。