第19章 Web コンソールで独立したディスクの冗長アレイを管理
RAID (Redundant Arrays of Independent Disks) は、1 つのストレージに複数のディスクを配置する方法を示します。RAID は、ディスク障害に対して、ディスクに保存されているデータを保護します。
RAID は、次のデータ配信ストラテジーを使用します。
- ミラーリング - データは、2 つの異なる場所にコピーします。片方のディスクに障害が発生しても、コピーがあるため、データが失われることはありません。
- ストライピング - データが均等に分散されています。
保護レベルは、RAID レベルにより異なります。
RHEL Web コンソールは、次の RAID レベルに対応します。
- RAID 0 (ストライプ)
- RAID 1 (ミラー)
- RAID 4 (専用パリティー)
- RAID 5 (分散パリティー)
- RAID 6 (ダブル分散パリティー)
- RAID 10 (ミラーのストライプ)
RAID でディスクを使用する前に、以下を行う必要があります。
- RAID を作成します。
- ファイルシステムでフォーマットします。
- RAID をサーバーにマウントします。
前提条件
- RHEL 8 Web コンソールをインストールし、アクセスできる。詳細は、Web コンソールのインストール を参照してください。
-
cockpit-storaged
パッケージがシステムにインストールされている。
19.1. Web コンソールで RAID の作成
RHEL 8 Web コンソールで RAID を設定します。
前提条件
- システムに接続している物理ディスク。各 RAID レベルで必要なディスク容量は異なります。
手順
- RHEL 8 Web コンソールを開きます。
- ストレージ をクリックします。
- デバイス テーブルのメニューアイコンをクリックします。
- RAID デバイスの作成 をクリックします。
- RAID デバイスの作成 ダイアログボックスで、新しい RAID の名前を入力します。
- RAID レベル ドロップダウンリストで、使用する RAID レベルを選択します。
チャンクサイズ ドロップダウンリストに事前定義されている値は変更しません。
チャンクサイズ 値は、データの書き込みに使用する各ブロックのサイズを指定します。チャンクサイズが 512 KiB の場合、システムは最初の 512 KiB を最初のディスクに書き込み、次の 512 KiB を次のディスクに書き込み、その次の 512 KiB をその次のディスクに書き込みます。RAID に 3 つのディスクがある場合は、4 つ目の 512 KiB が最初のディスクに再度書き込まれます。
- RAID に使用するディスクを選択します。
- Create をクリックします。
検証手順
- ストレージ セクションに移動し、RAID デバイス ボックスに新しい RAID が表示されることを確認してフォーマットします。
Web コンソールで新しい RAID をフォーマットしてマウントする方法として、以下のオプションがあります。