第18章 Web コンソールで独立したディスクの冗長アレイを管理

RAID (Redundant Arrays of Independent Disks) は、1 つのストレージに複数のディスクを配置する方法を示します。RAID は、ディスク障害に対して、ディスクに保存されているデータを保護します。

RAID は、次のデータ配信ストラテジーを使用します。

  • ミラーリング - データは、2 つの異なる場所にコピーします。片方のディスクに障害が発生しても、コピーがあるため、データが失われることはありません。
  • ストライピング -  データが均等に分散されています。

保護レベルは、RAID レベルにより異なります。

RHEL Web コンソールは、次の RAID レベルに対応します。

  • RAID 0 (ストライプ)
  • RAID 1 (ミラー)
  • RAID 4 (専用パリティー)
  • RAID 5 (分散パリティー)
  • RAID 6 (ダブル分散パリティー)
  • RAID 10 (ミラーのストライプ)

RAID でディスクを使用する前に、以下を行う必要があります。

  • RAID を作成します。
  • ファイルシステムでフォーマットします。
  • RAID をサーバーにマウントします。

前提条件

18.1. Web コンソールで RAID の作成

RHEL 8 Web コンソールで RAID を設定します。

前提条件

  • システムに接続している物理ディスク。各 RAID レベルで必要なディスク容量は異なります。

手順

  1. RHEL 8 Web コンソールを開きます。
  2. Storage をクリックします。
  3. デバイス テーブルのメニューアイコンをクリックします。
  4. Create RAID device をクリックします。
  5. RAID デバイスの作成 ダイアログボックスで、新しい RAID の名前を入力します。
  6. RAID レベル ドロップダウンリストで、使用する RAID レベルを選択します。
  7. チャンクサイズ ドロップダウンリストに事前定義されている値は変更しません。

    チャンクサイズ 値は、データの書き込みに使用する各ブロックのサイズを指定します。チャンクサイズが 512 KiB の場合、システムは最初の 512 KiB を最初のディスクに書き込み、次の 512 KiB を次のディスクに書き込み、その次の 512 KiB をその次のディスクに書き込みます。RAID に 3 つのディスクがある場合は、4 つ目の 512 KiB が最初のディスクに再度書き込まれます。

  8. RAID に使用するディスクを選択します。
  9. Create をクリックします。

検証手順

  • ストレージ セクションに移動し、RAID デバイス ボックスに新しい RAID が表示されることを確認してフォーマットします。

Web コンソールで新しい RAID をフォーマットしてマウントする方法として、以下のオプションがあります。