20.4. Web コンソールで論理ボリュームのフォーマット
論理ボリュームは物理ドライブとして動作します。論理ボリュームを使用するには、ファイルシステムでフォーマットする必要があります。
論理ボリュームをフォーマットすると、ボリュームのデータがすべて消去されます。
選択するファイルシステムにより、論理ボリュームに使用できる設定パラメーターが決まります。たとえば、XFS ファイルシステムの中には、ボリュームの縮小に対応しないものもあります。詳細については、Web コンソールでの論理ボリュームのサイズ変更 を参照してください。
次の手順では、論理ボリュームをフォーマットする手順を説明します。
前提条件
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cockpit-storaged
パッケージがシステムにインストールされている。 - 論理ボリュームが作成されている。詳細については、Web コンソールでの論理ボリュームの作成 を参照してください。
手順
- RHEL 8 Web コンソールにログインします。
- Storage をクリックします。
- Devices セクションで、論理ボリュームが配置されているボリュームグループをクリックします。
Devices セクションで、Format をクリックします。
- Name フィールドに、ファイルシステムの名前を入力します。
Type ドロップダウンメニューで、ファイルシステムを選択します。
XFS ファイルシステムは大規模な論理ボリュームをサポートし、オンラインの物理ドライブを停止せずに、既存のファイルシステムの拡大および縮小を行うことができます。別のストレージの使用を希望しない場合は、このファイルシステムを選択したままにしてください。
XFS は、XFS ファイルシステムでフォーマットしたボリュームサイズを縮小することには対応していません。
ext4 ファイルシステムは以下に対応します。
- 論理ボリューム
- オンラインの物理ドライブを停止せずに切り替え
- ファイルシステムの拡張
- ファイルシステムの縮小
LUKS (Linux Unified Key Setup) 暗号を使用したバージョンも選択できます。パスフレーズを使用してボリュームの暗号化を行えます。
Overwrite オプションを選択します。
- 既存のデータを上書きしない - RHEL Web コンソールは、ディスクヘッダーのみを書き換えます。このオプションの利点は、フォーマットの速度です。
- 既存のデータをゼロで上書きする - RHEL Web コンソールは、ディスク全体をゼロで書き直します。このプログラムはディスク全体を調べるため、このオプションを使用すると遅くなります。ディスクにデータが含まれていて、上書きする必要がある場合は、このオプションを使用します。
マウントポイント フィールドに、マウントパスを追加します。
Format をクリックします。
ボリュームのサイズや、選択するオプションによって、フォーマットに数分かかることがあります。
フォーマットが完了したら、ファイルシステム タブで、フォーマットした論理ボリュームの詳細を表示できます。
- 論理ボリュームを使用するには、Mount をクリックします。
この時点で、システムは、マウントされてフォーマットされた論理ボリュームを使用します。