第27章 Web コンソールで kdump の設定

RHEL 8 Web コンソールを使用して、kdump 設定をセットアップおよびテストできます。Web コンソールは、RHEL 8 のデフォルトインストールの一部で、システムの起動時に kdump を有効または無効にします。さらには、kdump に予約メモリーを設定したり、非圧縮または圧縮の形式で vmcore の保存場所を選択したりすることもできます。

27.1. Web コンソールで kdump メモリーの使用量およびターゲットの場所を設定

RHEL Web コンソールインターフェイスを使用して、kdump カーネルのメモリー予約を設定し、vmcore ダンプファイルをキャプチャーするターゲットの場所を指定することもできます。

手順

  1. Web コンソールで、Kernel Dump タブを開き、Kernel crash dump スイッチをオンに設定して kdump サービスを起動します。
  2. コマンドラインで kdump のメモリー使用量を設定します。
  3. Kernel Dump タブで、Crash dump location に移動し、ダンプの場所へのパスを含むリンクをクリックします。

    cockpit kdump メイン画面
  4. vmcore ダンプファイルを保存するターゲットディレクトリーを指定します。

    • ローカルファイルシステムの場合は、ドロップダウンメニューから Local Filesystem を選択します。

      cockpit kdump の場所
    • SSH プロトコルを使用したリモートシステムの場合は、ドロップダウンメニューから Remote over SSH を選択し、次のフィールドを指定します。

      • Server フィールドに、リモートサーバーのアドレスを入力します。
      • ssh key フィールドに、ssh キーの場所を入力します。
      • Directory フィールドに、ターゲットディレクトリーを入力します。
    • NFS プロトコルを使用したリモートシステムの場合は、ドロップダウンメニューから Remote over NFS を選択し、次のフィールドを指定します。

      • Server フィールドに、リモートサーバーのアドレスを入力します。
      • Export フィールドに、NFS サーバーの共有フォルダーの場所を入力します。
      • Directory フィールドに、ターゲットディレクトリーを入力します。

        注記

        Compression チェックボックスをオンにすると、vmcore ファイルのサイズを削減できます。

検証

  1. Test configuration をクリックします。

    cockpit kdump test
  2. Test kdump settings の下にある Crash system をクリックします。

    警告

    システムクラッシュを開始すると、カーネルの動作が停止し、システムがクラッシュしてデータが失われます。