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15.3. Red Hat Enterprise Linux のバージョン間の切り替え

Boom ブートマネージャーは、システムのアップグレードに関連するリスクを軽減し、ハードウェアのダウンタイムを短縮するのに役立ちます。たとえば、元の Red Hat Enterprise Linux 7 環境を保持しつつ、Red Hat Enterprise Linux 7 システムを Red Hat Enterprise Linux 8 にアップグレードできます。これは、環境間の切り替え機能により、以下が可能になります。

  • サイドバイサイド方式で両環境をすばやく比較し、最小オーバーヘッドで環境を切り替えます。
  • 古いファイルシステムのコンテンツを復元します。
  • アップグレードしたホストの実行中も古いシステムへのアクセスを継続します。
  • 更新自体が実行中でも、更新プロセスをいつでも中止して、元に戻します。

この手順では、アップグレードの完了後に新しいバージョンと古いバージョンの Red Hat Enterprise Linux を切り替える手順を説明します。

前提条件

手順

  1. システムを再起動します。

    # reboot
  2. GRUB 2 ブートローダー画面で、該当する起動エントリーを選択します。

    新しいバージョンと古いバージョン間の切り替え

検証手順

  • 選択したブートボリュームが表示されていることを確認します。

    # cat /proc/cmdline
    
    root=/dev/rhel/root_snapshot_before_changes ro rd.lvm.lv=rhel/root_snapshot_before_changes rd.lvm.lv=vg_root/swap rhgb quiet

関連情報

  • man ページの boom