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3.4. MBR ディスクパーティション

パーティションテーブルはそのディスクの先頭部分となる、他のファイルシステムまたはユーザーデータの前に格納されています。わかりやすくするために、次の図ではパーティションテーブルを区切って示しています。

図3.1 MBR パーティションテーブルがあるディスク

未使用のパーティションドライブ

上記の図で示したとおり、パーティションテーブルは使用していない 4 つのプライマリーパーティションの 4 つのセクションに分けられます。プライマリーパーティションは、論理ドライブ (またはセクション) を 1 つだけ含むハードドライブのパーティションです。各論理ドライブは、1 つのパーティションの定義に必要な情報を保持できます。つまり、パーティションテーブルで定義できるプライマリーパーティションは 4 つまでです。

各パーティションテーブルエントリーには、パーティションの重要な特徴が含まれています。

  • ディスク上のパーティションの開始点と終了点
  • パーティションの状態 (アクティブ としてフラグを立てることができるのは 1 つのパーティションのみ)
  • パーティションのタイプ

開始点と終了点は、ディスク上のパーティションのサイズと場所を定義します。一部のオペレーティングシステムブートローダーは、active フラグを使用します。つまり、active とマークされているパーティションのオペレーティングシステムが起動します。

タイプとは、パーティションの用途を識別する番号です。一部のオペレーティングシステムでは、パーティションの種類を使用して以下を行います。

  • 特定のファイルシステムタイプを示します。
  • 特定のオペレーティングシステムに関連付けられているパーティションにフラグを付けます。
  • パーティションに起動可能なオペレーティングシステムが含まれていることを示します。

以下の図は、パーティションが 1 つあるドライブの例を示しています。この例では、最初のパーティションには DOS パーティションタイプのラベルが付けられています。

図3.2 1 つのパーティションを持つディスク

DOS 単一パーティション