11.2. 利用可能なディスクスケジューラー

RHEL 8 では、以下のマルチキューディスクスケジューラーに対応しています。

ディスクスケジューラー

none
FIFO (First-in First-out) スケジューリングアルゴリズムを実装します。これにより、汎用のブロック層で単純な last-hit キャッシュを介して要求がマージされます。
mq-deadline

これにより、要求がスケジューラーに到達した時点からの要求のレイテンシーが保証されます。

mq-deadline スケジューラーは、キュー待ちの I/O リクエストを読み取りバッチまたは書き込みバッチに分類します。そして、論理ブロックアドレス (LBA) を増大順に実行するためのスケジュール設定を行います。デフォルトでは、アプリケーションは読み取り I/O 操作でブロックする可能性の方が高いため、読み取りバッチの方が書き込みバッチより優先されます。mq-deadline がバッチを処理すると、このプロセスは書き込み動作が待機している長さを確認して、次の読み取りバッチまたは書き込みバッチをスケジュールします。

このスケジューラーはほとんどのユースケースに適していますが、必要に応じて特に書き込み動作より読み取り動作の方が頻繁に起こるユースケースに適しています。

bfq

デスクトップシステムおよび対話式のタスクを対象とします。

bfq スケジューラーは、単一のアプリケーションがすべての帯域幅を使用しないようにします。これにより、ストレージデバイスがアイドル状態であるかのように常に応答できるようになります。大きなファイルをコピーしても、システムが応答しなくなることはありません。デフォルトの設定では、bfq は、最大スループットを実現するのではなく、レイテンシーを最小限に抑えることに焦点を合わせています。

bfqcfq コードに基づいています。固定タイムスライスについて、ディスクは各プロセスに付与されることはありませんが、セクター数を測定する budget をプロセスに割り当てます。

kyber
高速なデバイス用です。このスケジューラーは、レイテンシーゴールを達成するために自身を調整します。読み込み/同期書き込みリクエストにターゲットレイテンシーを設定できます。