1.5. パーティションのサイズ変更

システム管理者は、パーティションを拡張して未使用のディスク容量を利用したり、パーティションを縮小して、作成した容量をさまざまな目的に使用できます。

1.5.1. ディスクのパーティション変更前の留意事項

このセクションでは、パーティションの作成、削除、またはサイズ変更を行う前に考慮すべき重要な点を説明します。

注記

このセクションでは、IBM Z アーキテクチャーに固有の DASD パーティションテーブルを説明しません。DASD の情報は、以下を参照してください。

パーティションの最大数

デバイスで使用できるパーティションの数は、パーティションテーブルの種類によって異なります。

  • マスターブートレコード (MBR) パーティションテーブルでフォーマットされたデバイスでは、次のいずれかの数だけパーティションを設定できます。

    • 最大 4 つのプライマリーパーティション
    • 最大 3 つのプライマリーパーティション、および 1 つの拡張パーティション、ならびにその拡張内に複数の論理パーティション
  • GUID パーティションテーブル (GPT) でフォーマットしたデバイスにおけるパーティションの最大数は 128 個です。GPT 仕様により、パーティションテーブル用に確保するエリアを拡大することで、さらに多くのパーティションを作成できますが、parted ユーティリティーで用いられる一般的な方法で得られるエリアは 128 個に制限されます。
パーティションの最大サイズ

デバイスのパーティションの最大サイズは、パーティションテーブルの種類により異なります。

  • マスターブートレコード (MBR) パーティションテーブルでフォーマットしたデバイスの最大サイズは 2TiB になります。
  • GUID パーティションテーブル (GPT) でフォーマットしたデバイスの最大サイズは 8ZiB になります。

2TiB を超えるパーティションを作成する場合は、ディスクを GPT でフォーマットする必要があります。

サイズ調整

parted ユーティリティーを使用した場合は、パーティションサイズを指定する際の接尾辞を選択できます。

MiB、GiB、または TiB

サイズは 2 のべき乗で表示されます。

  • パーティションの開始点は、サイズが指定する正確なセクターに調整されます。
  • 終了点は、指定されたサイズから 1 セクターを引いたサイズに調整されます。
MB、GB、または TB

サイズは 10 のべき乗で表示されます。

開始点と終了点は、指定された単位の半分以内に置かれます。たとえば、接尾辞 MB を使用する場合は ±500 KB です。

1.5.2. parted でパーティションのサイズ変更

この手順では、parted ユーティリティーを使用してディスクパーティションのサイズを変更する方法を説明します。

前提条件

  • パーティションを縮小する場合は、そこに格納されているデータのバックアップを作成する。

    警告

    パーティションを縮小すると、パーティションのデータが失われる可能性があります。

  • パーティションを 2TiB を超えるサイズに変更する場合は、ディスクを GUID パーティションテーブル (GPT) でフォーマットする必要があります。ディスクのフォーマット方法の詳細は、「ディスクへのパーティションテーブルの作成」を参照してください。

手順

  1. パーティションを縮小する場合は、サイズを変更したパーティションより大きくならないように、最初にファイルシステムを縮小してください。XFS は、縮小をサポートしていないことに注意してください。
  2. インタラクティブな parted シェルを起動します。

    # parted block-device
    • block-device を、パーティションのサイズ変更を行うデバイスへのパス (例: /dev/sda) に置き換えます。
  3. 現在のパーティションテーブルを表示します。

    (parted) print

    パーティションテーブルから、以下を確認します。

    • パーティションのマイナー番号
    • 既存のパーティションの位置とサイズ変更後の新しい終了点
  4. パーティションのサイズを変更します。

    (parted) resizepart minor-number new-end
    • minor-number を、サイズを変更するパーティションのマイナー番号 (例: 3) に置き換えます。
    • new-end を、サイズを変更するパーティションの新しい終了点を決定するサイズに置き換えます (ディスクの開始からカウントします)。512MiB20GiB1.5TiB などのサイズ接尾辞を使用できます。デフォルトサイズはメガバイトです。

    例1.4 パーティションの拡張

    たとえば、ディスクの先頭にあるパーティションを 2GiB のサイズに拡張するには、次のコマンドを使用します。

    (parted) resizepart 1 2GiB

    このコマンドを実行するとすぐに変更が行われるため、実行する前によく確認してください。

  5. パーティションテーブルを表示して、サイズ変更したパーティションのサイズが、パーティションテーブルで正しく表示されていることを確認します。

    (parted) print
  6. parted シェルを終了します。

    (parted) quit
  7. カーネルが新しいパーティションを認識していることを確認します。

    # cat /proc/partitions
  8. パーティションを拡張した場合は、そこにあるファイルシステムも拡張します。詳細は (参考) を参照してください。

関連情報

  • man ページの parted(8)