2.3. パーティションの作成

システム管理者は、ディスクに新しいパーティションを作成できます。

2.3.1. ディスクのパーティション変更前の留意事項

このセクションでは、パーティションの作成、削除、またはサイズ変更を行う前に考慮すべき重要な点を説明します。

注記

このセクションでは、IBM Z アーキテクチャーに固有の DASD パーティションテーブルを説明しません。DASD の情報は、以下を参照してください。

パーティションの最大数

デバイスで使用できるパーティションの数は、パーティションテーブルの種類によって異なります。

  • マスターブートレコード (MBR) パーティションテーブルでフォーマットされたデバイスでは、次のいずれかの数だけパーティションを設定できます。

    • 最大 4 つのプライマリーパーティション
    • 最大 3 つのプライマリーパーティション、および 1 つの拡張パーティション、ならびにその拡張内に複数の論理パーティション
  • GUID パーティションテーブル (GPT) でフォーマットしたデバイスにおけるパーティションの最大数は 128 個です。GPT 仕様により、パーティションテーブル用に確保するエリアを拡大することで、さらに多くのパーティションを作成できますが、parted ユーティリティーで用いられる一般的な方法で得られるエリアは 128 個に制限されます。
注記

Red Hat では、特に理由がない限り、少なくとも swap/boot/、および / (root) のパーティションを作成することが推奨されます。

パーティションの最大サイズ

デバイスのパーティションの最大サイズは、パーティションテーブルの種類により異なります。

  • マスターブートレコード (MBR) パーティションテーブルでフォーマットしたデバイスの最大サイズは 2TiB になります。
  • GUID パーティションテーブル (GPT) でフォーマットしたデバイスの最大サイズは 8ZiB になります。

2TiB を超えるパーティションを作成する場合は、ディスクを GPT でフォーマットする必要があります。

サイズ調整

parted ユーティリティーを使用した場合は、パーティションサイズを指定する際の接尾辞を選択できます。

MiB、GiB、または TiB

サイズは 2 のべき乗で表示されます。

  • パーティションの開始点は、サイズが指定する正確なセクターに調整されます。
  • 終了点は、指定されたサイズから 1 セクターを引いたサイズに調整されます。
MB、GB、または TB

サイズは 10 のべき乗で表示されます。

開始点と終了点は、指定された単位の半分以内に置かれます。たとえば、接尾辞 MB を使用する場合は ±500 KB です。

2.3.2. パーティションタイプ

このセクションでは、パーティションのタイプを指定するさまざまな属性を説明します。

パーティションタイプまたはフラグ

パーティションタイプ、またはフラグは、実行中のシステムではほとんど使用されません。ただし、パーティションタイプは、systemd-gpt-auto-generator など、デバイスを自動的に識別してマウントするためにパーティションタイプを使用するオンザフライジェネレーターにとって重要です。

  • parted ユーティリティーは、パーティションタイプを flags にマッピングすることでパーティションタイプを制御します。parted ユーティリティーが処理できるのは、特定のパーティションタイプ (LVM、swap、または RAID など) に限定されます。
  • fdisk ユーティリティーは、16 進数コードを指定することで、あらゆる種類のパーティションタイプに対応します。
パーティションファイルシステムのタイプ

parted ユーティリティーは、パーティションを作成するときにオプションでファイルシステムタイプ引数を受け付けます。値は以下の目的で使用されます。

  • MBR にパーティションフラグを設定します。
  • GPT にパーティションの UUID タイプを設定します。たとえば、ファイルシステムタイプの swapfat、または hfs には、異なる GUID が設定されます。デフォルト値は Linux Data GUID です。

引数によりパーティション上のファイルシステムが変更することはありません。サポートされているフラグまたは GUID を変更するだけです。

次のファイルシステムのタイプがサポートされています。

  • xfs
  • ext2
  • ext3
  • ext4
  • fat16
  • fat32
  • hfs
  • hfs+
  • linux-swap
  • ntfs
  • reiserfs

2.3.3. パーティション命名スキーム

Red Hat Enterprise Linux は、/dev/xxyN 形式のファイル名を持つファイルベースの命名スキームを使用します。

デバイスおよびパーティション名は、以下の構造で構成されています。

/dev/
これは、すべてのデバイスファイルが配置されているディレクトリーの名前です。パーティションはハードディスク上に配置され、ハードディスクはデバイスであるため、パーティションを表すすべてのファイルは /dev に配置されます。
xx
パーティション名の最初の 2 文字は、パーティションが存在するデバイスのタイプ (通常は sd) を示します。
y
この文字は、パーティションが存在するデバイスを示します。たとえば、/dev/sda は最初のハードディスク、/dev/sdb は 2 番目のハードディスク、などです。26 を超えるドライブが搭載されているシステムでは、より多くの文字を使用できます。たとえば、/dev/sdaa1 を使用します。
N
最後の文字は、パーティションを表す数字を示します。最初の 4 つのパーティション (プライマリーまたは拡張) のパーティションには、1 から 4 までの番号が付けられます。論理パーティションは 5 から始まります。たとえば、/dev/sda3 は 1 番目のハードディスクの 3 番目のプライマリーパーティションまたは拡張パーティションで、2 番目のハードディスク上の 2 番目の論理パーティション /dev/sdb6 です。ドライブのパーティション番号は、MBR パーティションテーブルにのみ適用されます。N は常にパーティションを意味するものではないことに注意してください。
注記

Red Hat Enterprise Linux が すべて のタイプのディスクパーティションを識別して参照できる場合でも、ファイルシステムを読み取れないため、すべてのパーティションタイプに保存されているデータにアクセスできます。ただし、多くの場合、別のオペレーティングシステム専用のパーティション上にあるデータには問題なくアクセスすることができます。

2.3.4. マウントポイントとディスクパーティション

Red Hat Enterprise Linux では、各パーティションは、ファイルおよびディレクトリーの単一セットをサポートするのに必要なストレージの一部を形成するために使用されます。これは、パーティションとディレクトリーを関連付ける マウント として知られるプロセスを使用して実行されます。パーティションをマウントすると、指定したディレクトリー (マウントポイント と呼ばれる) からそのストレージを利用できるようになります。

たとえば、パーティション /dev/sda5/usr// にマウントされている場合、/usr/ 下にあるすべてのファイルとディレクトリーは、物理的に dev/sda5 に配置されていることになります。そのため、/usr/share/doc/FAQ/txt/Linux-FAQ ファイルは /dev/sda5 に保存されますが、/etc/gdm/custom.conf ファイルは保存されません。

また、この例では、/usr/ 以下の 1 つ以上のディレクトリーが他のパーティションのマウントポイントになる可能性もあります。たとえば、パーティション /dev/sda7/usr/local にマウントできます。つまり、/usr/local/man/whatis は、/dev/sda5 ではなく /dev/sda7 上に存在することになります。

2.3.5. parted でパーティションの作成

この手順では、parted ユーティリティーを使用してブロックデバイスに新しいパーティションを作成する方法を説明します。

前提条件

  • ディスクにパーティションテーブルがある。ディスクのフォーマット方法の詳細は、「ディスクへのパーティションテーブルの作成」を参照してください。
  • 2TiB を超えるパーティションを作成する場合は、ディスクを GUID パーティションテーブル (GPT) でフォーマットしておく。

手順

  1. インタラクティブな parted シェルを起動します。

    # parted block-device
    • block-device を、パーティションを作成するデバイスへのパス (例: /dev/sda) に置き換えます。
  2. 現在のパーティションテーブルを表示し、十分な空き領域があるかどうかを確認します。

    (parted) print
    • 十分な空き容量がない場合は、既存のパーティションのサイズを変更できます。詳細は「パーティションのサイズ変更」を参照してください。
    • パーティションテーブルから、以下を確認します。

      • 新しいパーティションの開始点と終了点
      • MBR で、どのパーティションタイプにすべきか
  3. 新しいパーティションを作成します。

    (parted) mkpart part-type name fs-type start end
    • part-type を、パーティションテーブルに基づき primarylogical、または extended に置き換えます。これは MBR パーティションテーブルにのみ適用されます。
    • name を、任意のパーティション名に置き換えます。これは GPT パーティションテーブルに必要です。
    • fs-typexfsext2ext3ext4fat16fat32hfshfs+linux-swapntfs、または reiserfs のいずれかに置き換えます。fs-type パラメーターは任意です。parted は、パーティション上にファイルシステムを作成しません。
    • startend を、パーティションの開始点と終了点を決定するサイズに置き換えます (ディスクの開始からカウントします)。512MiB20GiB1.5TiB などのサイズサフィックスを使用できます。デフォルトサイズはメガバイトです。

    例2.3 小さなプライマリーパーティションの作成

    たとえば、MBR テーブルに 1024MiB から 2048MiB までのプライマリーパーティションを作成するには、次のコマンドを使用します。

    (parted) mkpart primary 1024MiB 2048MiB

    このコマンドを実行するとすぐに変更が行われるため、実行する前によく確認してください。

  4. パーティションテーブルを表示して、作成されたパーティションのパーティションタイプ、ファイルシステムタイプ、サイズが、パーティションテーブルに正しく表示されていることを確認します。

    (parted) print
  5. parted シェルを終了します。

    (parted) quit
  6. 次のコマンドを使用して、システムが新しいデバイスノードを登録するまで待機します。

    # udevadm settle
  7. カーネルが新しいパーティションを認識していることを確認します。

    # cat /proc/partitions

関連情報

  • man ページの parted(8)

2.3.6. fdisk でパーティションタイプの設定

この手順では、fdisk ユーティリティーを使用してパーティションタイプまたはフラグを設定する方法を説明します。

前提条件

  • ディスクにパーティションがある。

手順

  1. インタラクティブな fdisk シェルを起動します。

    # fdisk block-device
    • block-device を、パーティションタイプを設定するデバイスへのパスに置き換えます。たとえば、/dev/sda に置き換えます。
  2. 現在のパーティションテーブルを表示して、パーティションのマイナー番号を確認します。

    Command (m for help): print

    現在のパーティションタイプは Type 列で、それに対応するタイプ ID は Id 列で確認できます。

  3. パーティションタイプコマンドを入力し、マイナー番号を使用してパーティションを選択します。

    Command (m for help): type
    Partition number (1,2,3 default 3): 2
  4. 必要に応じて、利用可能な 16 進数コードを一覧表示します。

    Hex code (type L to list all codes): L
  5. パーティションタイプを設定します。

    Hex code (type L to list all codes): 8e
  6. 変更を書き込み、fdisk シェルを終了します。

    Command (m for help): write
    The partition table has been altered.
    Syncing disks.
  7. 変更を確認します。

    # fdisk --list block-device

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