4.3. マッチングルールで使用する証明書から発行者の取得

この手順では、証明書から発行者情報を取得して、証明書マッピングルールのマッチングルールにコピーする方法を説明します。マッチングルールで必要な発行者の形式を取得するには、openssl x509 ユーティリティーを使用します。

前提条件

  • .pem 形式または .crt 形式のユーザー証明書がある。

手順

  1. 証明書からユーザー情報を取得します。以下のように、openssl x509 証明書の表示および署名ユーティリティーを使用します。

    • リクエストのエンコードされたバージョンの出力を防ぐ -noout オプション
    • 発行者名を出力する -issuer オプション
    • 証明書を読み込む入力ファイル名を指定する -in オプション
    • RFC2253 値と共に -nameopt オプションを指定して、最初に最も具体的な相対識別名 (RDN) で出力を表示します。

      入力ファイルに Identity Management 証明書が含まれる場合は、コマンドの出力で、組織 情報を使用して発行者が定義されていることを示しています。

      # openssl x509 -noout -issuer -in idm_user.crt -nameopt RFC2253
      issuer=CN=Certificate Authority,O=REALM.EXAMPLE.COM

      入力ファイルに Active Directory 証明書が含まれる場合は、コマンドの出力で、ドメインコンポーネント の情報を使用して発行者が定義されていることを示しています。

      # openssl x509 -noout -issuer -in ad_user.crt -nameopt RFC2253
      issuer=CN=AD-WIN2012R2-CA,DC=AD,DC=EXAMPLE,DC=COM
  2. 必要に応じて、証明書発行者が、ad.example.com ドメインから展開した AD-WIN2012R2-CA であることを指定するマッチングルールに基づいて、CLI で新しいマッピングルールを作成する場合は、証明書の発行先が、IdM のユーザーアカウントにある certmapdata エントリーと一致する必要があります。

    # ipa certmaprule-add simple_rule --matchrule '<ISSUER>CN=AD-WIN2012R2-CA,DC=AD,DC=EXAMPLE,DC=COM' --maprule '(ipacertmapdata=X509:<I>{issuer_dn!nss_x500}<S>{subject_dn!nss_x500})'