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18.3. サポートしている kdump のダンプ出力先

カーネルクラッシュがキャプチャーされると、vmcore ダンプファイルをデバイスに直接書き込んだり、ローカルファイルシステム上でファイルとして保存したり、ネットワークで送信したりできます。ダンプターゲットのリストを使用すると、kdump で現在サポートされているターゲットとサポートされていないターゲットを把握できます。

表18.3 サポートされている vmcore 保存先の場所

タイプ対応しているダンプ出力先対応していないダンプ出力先

Raw デバイス

ローカルで添付されたすべての raw ディスクとパーティション

 

ローカルファイルシステム

直接接続されているディスクドライブ、ハードウェア RAID 論理ドライブ、LVM デバイス、mdraid アレイ上の ext2ext 3ext4、および xfs ファイルシステム。

auto タイプ (自動ファイルシステム検出) など、この表で明示的にサポート対象とされていないローカルファイルシステム。

リモートディレクトリー

IPv4NFS または SSH プロトコルを使用してアクセスしたリモートディレクトリー。

NFS プロトコルを使用してアクセスした rootfs ファイルシステム上のリモートディレクトリー。

ハードウェアおよびソフトウェアイニシエーター上で iSCSI プロトコルを使用してアクセスするリモートディレクトリー。

be2iscsi ハードウェア上で iSCSI プロトコルを使用してアクセスするリモートディレクトリー。

IPv6 上でアクセスするリモートディレクトリー

 

SMB または CIFS を使用してアクセスするリモートディレクトリー。

 

ワイヤレスネットワークインターフェイスを使用してアクセスするリモートディレクトリー

重要

ファームウェア支援ダンプ (fadump) を使用して vmcore をキャプチャーし、SSH または NFS プロトコルを使用してリモートマシンに保存すると、ネットワークインターフェイスの名前が kdump-<interface-name> に変更されます。名前変更は、<interface-name>*eth#net# などの一般的な名前の場合に起こります。この問題は、初期 RAM ディスク (initrd) の vmcore キャプチャースクリプトが、ネットワークインターフェイス名に接頭辞 kdump- を追加して、永続的な命名を保護することで発生します。同じ initrd が通常の起動にも使用されるため、実稼働用のカーネルのインターフェイス名も変更されます。