Red Hat Training

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26.6. systemd のメモリー割り当て設定オプション

systemd を使用してシステムメモリー割り当てを設定する場合には、以下のオプションを使用できます。

MemoryMin
ハードメモリーの保護。メモリー使用量が指定された制限を下回る場合には、cgroup メモリーは解放されません。
MemoryLow
ソフトメモリーの保護。メモリー使用量が指定された制限を下回り、保護されていない cgroup からメモリーが解放されなかった場合のみ、cgroup のメモリーを解放できます。
MemoryHigh
メモリースロットルの制限。メモリー使用量が指定された制限を超えると、cgroup のプロセスにスロットリングが適用され、解放への圧力が高まります。
MemoryMax
メモリー使用量の絶対上限。キロバイト (K)、メガバイト (M)、ギガバイト (G)、テラバイト (T) の接尾辞 (例: MemoryMax=1G) を使用できます。
MemorySwapMax
swap の使用量のハード制限。
注記

メモリーの上限を超えると、OOM (Out-of-memory) killer は実行中のサービスを停止します。これを回避するには、OOMScoreAdjust= の値を減らして、メモリーの耐性を高めます。