Red Hat Training

A Red Hat training course is available for RHEL 8

10.2. メニューエントリーの変更および起動のためのパスワード保護の設定

GRUB を設定して、メニューエントリーが不正に変更されたり、不正に起動されたりするのを防ぐことができます。

警告

GRUB パスワードを忘れると、再設定したエントリーを起動できなくなります。

手順

  1. /boot/loader/entries/ ディレクトリーから、変更するブートエントリーのブートローダー仕様 (BLS) ファイルを開きます。
  2. grub_users で始まる行を見つけます。このパラメーターは追加の引数を menuentry に渡します。
  3. grub_users 属性を、スーパーユーザー以外にエントリーを起動できるユーザー名に設定します。デフォルトでは、このユーザーは root です。サンプル設定ファイルは次のとおりです。

    title Red Hat Enterprise Linux (4.18.0-221.el8.x86_64) 8.3
    (Ootpa)
    version 4.18.0-221.el8.x86_64
    linux /vmlinuz-4.18.0-221.el8.x86_64
    initrd /initramfs-4.18.0-221.el8.x86_64.img $tuned_initrd
    options $kernelopts $tuned_params
    id rhel-20200625210904-4.18.0-221.el8.x86_64
    grub_users root
    grub_arg --unrestricted
    grub_class kernel
  4. BLS ファイルを保存して閉じます。
注記

すべてのメニューエントリーを起動から保護したい場合は、grub_users 属性を直接設定できます。たとえば、root がユーザーの場合は、以下を行います。

# grub2-editenv - set grub_users="root"