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6.8. rd.break を使用した root パスワードのリセット
root
パスワードを忘れた場合や紛失した場合は、リセットできます。
手順
- システムを起動し、GRUB ブート画面で e キーを押して編集を行います。
Linux
行の末尾にrd.break
パラメーターを追加します。Ctrl+x を押して変更したパラメーターでシステムを起動します。
ファイルシステムを書き込み可能で再マウントします。
switch_root:/# mount -o remount,rw /sysroot
ファイルシステムの
root
を変更します。switch_root:/# chroot /sysroot
passwd
コマンドを入力し、コマンドラインに表示される指示に従います。次回のシステム起動時にすべてのファイルにラベルを付け直します。
sh-4.4# touch /.autorelabel
ファイルシステムを 読み取り専用 で再マウントします。
sh-4.4# mount -o remount,ro /
-
exit
コマンドを入力して、chroot
環境を終了します。 exit
コマンドを再び実行して初期化を再開し、システム起動を完了します。注記SELinux の再ラベル付けプロセスには時間がかかる場合があります。プロセスが完了すると、システムが自動的に再起動します。
enforcing=0
オプションを追加すると、時間のかかる SELinux の再ラベル付けプロセスを省略できます。
手順
linux
行の最後にrd.break
パラメーターを追加するときは、enforcing=0
も追加します。rd.break enforcing=0
/etc/shadow
ファイルの SELinux セキュリティーコンテキストを復元します。# restorecon /etc/shadow
SELinux ポリシーの適用をオンに戻し、オンになっていることを確認します。
# setenforce 1 # getenforce Enforcing
手順 3 で enforcing=0
オプションを追加した場合は、手順 8 で touch /.autorelabel
コマンドの入力を省略できることに注意してください。