Red Hat Training

A Red Hat training course is available for RHEL 8

22.5. XFS アンマウント動作の設定

この手順では、ファイルシステムのアンマウント時に XFS がエラー状態に対応するように設定します。

ファイルシステムに fail_at_unmount オプションを設定すると、マウント解除時にその他すべてのエラー設定が上書きされ、I/O 操作を再試行せずにすぐにファイルシステムをマウント解除します。これにより、永続的なエラーが発生した場合でも、マウント解除操作を成功できます。

警告

マウント解除プロセスの開始後に fail_at_unmount の値を変更することはできません。アンマウントプロセスにより、設定ファイルが各ファイルシステムの sysfs インターフェイスから削除されます。ファイルシステムのマウント解除を開始する前に、マウント解除動作を設定する必要があります。

手順

  • fail_at_unmount オプションを有効または無効にします。

    • ファイルシステムのマウント解除時にすべての操作を再試行する場合は、オプションを有効にします。

      # echo 1 > /sys/fs/xfs/device/error/fail_at_unmount
    • ファイルシステムのマウント解除時に、再試行制限の max_retries および retry_timeout_seconds を回避するには、オプションを無効にします。

      # echo 0 > /sys/fs/xfs/device/error/fail_at_unmount

    device は、/dev/ ディレクトリーにあるデバイス名です。たとえば、sda です。