Red Hat Training

A Red Hat training course is available for RHEL 8

第18章 オンデマンドでのファイルシステムのマウント

システム管理者は、NFS などのファイルシステムをオンデマンドで自動的にマウントするように設定できます。

18.1. autofs サービス

本セクションでは、ファイルシステムをオンデマンドでマウントするのに使用する autofs サービスの利点と基本概念を説明します。

/etc/fstab 設定を使用した永続的なマウントの欠点の 1 つは、マウントされたファイルシステムにユーザーがアクセスする頻度に関わらず、マウントされたファイルシステムを所定の場所で維持するために、システムがリソースを割り当てる必要があることです。これは、システムが一度に多数のシステムへの NFS マウントを維持している場合などに、システムのパフォーマンスに影響を与える可能性があります。

/etc/fstab に代わるのは、カーネルベースの autofs サービスの使用です。これは以下のコンポーネントで設定されています。

  • ファイルシステムを実装するカーネルモジュール
  • 他のすべての機能を実行するユーザー空間サービス

autofs サービスは、ファイルシステムの自動マウントおよび自動アンマウントが可能なため (オンデマンド)、システムのリソースを節約できます。このサービスは、NFS、AFS、SMBFS、CIFS、およびローカルなどのファイルシステムをマウントする場合にも使用できます。

関連情報

  • man ページの autofs(8)