Red Hat Training

A Red Hat training course is available for RHEL 8

5.2. UNIX 拡張機能のサポート

Samba は、SMB プロトコルの CAP_UNIX 機能ビットを使用して UNIX 拡張機能を提供します。これらの拡張機能は、cifs.ko カーネルモジュールでも対応します。ただし、Samba とカーネルモジュールはいずれも、SMB 1 プロトコルでのみ UNIX 拡張機能に対応します。

前提条件

  • cifs-utils パッケージがインストールされている。

手順

  1. /etc/samba/smb.conf ファイルの [global] セクションにある server min protocol パラメーターを NT1 に設定します。
  2. マウントコマンドに -o vers=1.0 オプションを指定し、SMB 1 プロトコルを使用して共有をマウントします。以下に例を示します。

    # mount -t cifs -o vers=1.0,username=<user_name> //<server_name>/<share_name> /mnt/

    デフォルトで、カーネルモジュールは、SMB 2 またはサーバーでサポートされている最新のプロトコルバージョンを使用します。-o vers=1.0 オプションを mount コマンドに渡すと、UNIX 拡張機能の使用に必要な SMB 1 プロトコルをカーネルモジュールが使用することが強制されます。

検証

  • マウントされた共有のオプションを表示します。

    # mount
    ...
    //<server_name>/<share_name> on /mnt type cifs (...,unix,...)

    マウントオプションのリストに unix エントリーが表示されている場合は、UNIX 拡張機能が有効になっています。