Red Hat Training
A Red Hat training course is available for RHEL 8
2.2. 特定のアドバイザリーが提供するセキュリティー更新のインストール
状況によっては、特定の更新のみをインストールする場合があります。たとえば、ダウンタイムをスケジュールせずに特定のサービスを更新できる場合は、このサービスにのみセキュリティー更新をインストールし、後で残りのセキュリティー更新をインストールできます。
前提条件
- Red Hat サブスクリプションがホストに割り当てられている。
- 更新するセキュリティーアドバイザリーの ID がわかっている。詳細は、セキュリティーアドバイザリーの更新の特定 を参照してください。
手順
特定のアドバイザリーをインストールします。
#
yum update --advisory=<Update_ID>
<Update_ID> を、更新するセキュリティーアドバイザリーの ID に置き換えます。以下に例を示します。
# yum update --advisory=RHSA-2019:0997
重要yum upgrade-minimal <Update_ID>
コマンドを使用すると、最小限のバージョン変更で特定のアドバイザリーを適用するように更新できます。y
を押し、インストールを確認して開始します。... Transaction Summary =========================================== Upgrade ... Packages Total download size: ... M Is this ok [y/d/N]: y
必要に応じて、更新されたパッケージのインストール後にシステムを手動で再起動する必要のあるプロセスのリストを表示します。
#
yum needs-restarting
1107 : /usr/sbin/rsyslogd -n 1199 : -bash注記このコマンドは、サービスではなく、再起動が必要なプロセスのみをリスト表示します。これは、
systemctl
ユーティリティーを使用してリスト表示されているプロセスをすべて再起動できないことを意味します。たとえば、このプロセスを所有するユーザーがログアウトすると、この出力内のbash
プロセスは終了します。