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第6章 Application Stream コンテンツのバージョン管理

AppStream リポジトリーのコンテンツは、モジュールストリームに対応する複数のバージョンが使用できます。本章では、新しいモジュールストリームを有効にする以外の、有効なモジュールストリームに対して変更する際に必要な操作を説明します。

6.1. モジュールの依存関係とストリームの変更

これまで、コンテンツを提供するパッケージは他のパッケージに依存し、通常は使用する依存関係バージョンを指定していました。モジュールに含まれるパッケージにもこの仕組みが適用されますが、パッケージとその特定バージョンをモジュールとストリームとしてグループ化したことで、さらに制限されます。また、モジュールストリームは含まれるパッケージや提供するパッケージに制限されずに、その他のモジュールのストリームへの依存関係を宣言できます。

パッケージやモジュールの操作後、インストール済みの全基本パッケージの依存関係ツリー全体が、パッケージが宣言する状態と適合する必要があります。また、すべてのモジュールストリームの依存関係に適合する必要があります。

その結果、以下のことが言えます。

  • モジュールストリームを有効にすると、他のモジュールのストリームを有効にすることが必要になる場合があります。
  • モジュールストリームプロファイルのインストール、またはストリームからのパッケージのインストールには、他のモジュールのストリームを有効にしたり、他のパッケージをインストールすることが必要になる場合があります。
  • モジュールのストリームを無効にするために、他のモジュールストリームを無効にすることが必要になる場合があります。自動的に削除されるパッケージはありません。
  • パッケージの削除には、他のパッケージの削除が必要になることがあります。このようなパッケージがモジュールにより提供されている場合は、このモジュールストリームのパッケージがインストールされなくなっても、将来のインストールに備えてモジュールストリームは有効のままになります。これは、未使用の yum リポジトリーの挙動を反映しています。

同じモジュールの別のストリームが有効になっている場合は、モジュールのストリームを有効にすることができません。ストリームを切り替えるには、「後続のストリームへの切り替え」 の手順に従います。または、モジュールをリセットしてから、新しいストリームを有効にします。別のストリームに切り替える前に、ストリームからインストールしたパッケージをすべて削除すると、対応するリポジトリーやストリームがないのにパッケージがインストールされている状態にならないようにします。

技術的には、モジュールをリセットしても、インストール済みパッケージを自動的に変更しません。以前のストリームが提供するパッケージと、そのパッケージに依存するパッケージを削除する場合は、手動で行う必要があります。