Red Hat Training

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第6章 Google Cloud Platform での Red Hat High Availability クラスターの設定

Google Compute Engine (GCE) 仮想マシン (VM) インスタンスをクラスターノードとして使用して、Google Cloud Platform (GCP) で Red Hat High Availability (HA) クラスターを設定するには、以下のセクションを参照してください。

これらは、次の情報を提供します。

  • GCP 用の環境を設定するための前提手順。環境を設定したら、仮想マシンインスタンスを作成および設定できます。
  • 個別のノードを GCP の HA ノードのクラスターに変換する HA クラスターの作成に固有の手順。これには、各クラスターノードに高可用性パッケージおよびエージェントをインストールし、フェンシングを設定し、ネットワークリソースエージェントをインストールする手順が含まれます。

前提条件

  • Red Hat Cloud Access プログラム に登録し、未使用の RHEL サブスクリプションが必要です。割り当てられたサブスクリプションには、各 GCP インスタンスの以下のリポジトリーへのアクセスが含まれている必要があります。

    • Red Hat Enterprise Linux 8 Server: rhel-8-server-rpms/8Server/x86_64
    • Red Hat Enterprise Linux 8 Server (High Availability): rhel-8-server-ha-rpms/8Server/x86_64
  • アクティブな GCP プロジェクトに属し、プロジェクトでリソースを作成するのに十分なパーミッションを持っている必要があります。
  • プロジェクトには、個別ユーザーではなく、仮想マシンインスタンスに属する サービスアカウント が必要です。別のサービスアカウントを作成する代わりに、デフォルトのサービスアカウントを使用する方法は、Using the Compute Engine Default Service Account を参照してください。

またはプロジェクト管理者がカスタムサービスアカウントを作成する場合、サービスアカウントは以下のロールに設定する必要があります。

  • クラウドトレースエージェント
  • コンピュート管理者
  • コンピュートネットワーク管理者
  • クラウドデータベースユーザー
  • ロギング管理者
  • 監視エディター
  • 監視メトリックライター
  • サービスアカウント管理者
  • ストレージ管理者

6.1. 必要なシステムパッケージ

RHEL の基本イメージを作成して設定するには、ホストシステムに次のパッケージがインストールされている必要があります。

表6.1 システムパッケージ

パッケージリポジトリー説明

libvirt

rhel-8-for-x86_64-appstream-rpms

プラットフォーム仮想化を管理するためのオープンソース API、デーモン、および管理ツール

virt-install

rhel-8-for-x86_64-appstream-rpms

仮想マシンを構築するためのコマンドラインユーティリティー

libguestfs

rhel-8-for-x86_64-appstream-rpms

仮想マシンファイルシステムにアクセスして変更するためのライブラリー

libguestfs-tools

rhel-8-for-x86_64-appstream-rpms

仮想マシン用のシステム管理ツール (guestfish ユーティリティーを含む)