Red Hat Training
A Red Hat training course is available for RHEL 8
第5章 Google Cloud Platform での Google Compute Engine インスタンスとしての Red Hat Enterprise Linux イメージのデプロイメント
Google Cloud Platform (GCP) に Google Compute Engine (GCE) インスタンスとして Red Hat Enterprise Linux 8 (RHEL 8) をデプロイするには、以下の情報に従います。本章の内容は次のとおりです。
- イメージを選ぶ際の選択肢について
- ホストシステムおよび仮想マシン (VM) のシステム要件の一覧または参照
- ISO イメージからカスタム仮想マシンを作成し、それを GCE にアップロードして、インスタンスを起動する手順
GCP 向けの Red Hat 製品認定の一覧は、Red Hat on Google Cloud Platform を参照してください。
ISO イメージからカスタム仮想マシンを作成することは可能ですが、Red Hat Image Builder 製品を使用して、特定のクラウドプロバイダーで使用するようにカスタマイズされたイメージを作成することを推奨します。詳細は RHEL システムイメージのカスタマイズ を参照してください。
前提条件
- Red Hat カスタマーポータル のアカウントがある (本章の手順を完了するのに必要)。
- Google Cloud Platform コンソールにアクセスするために、GCP でアカウントを作成している。詳細は Google Cloud を参照してください。
- Red Hat Cloud Access プログラム で、Red Hat サブスクリプションを有効にしている。Red Hat Cloud Access プログラムでは、Red Hat のサブスクリプションを、物理システムまたはオンプレミスシステムから、Red Hat のフルサポートのある GCP へ移動できます。
5.1. GCP での Red Hat Enterprise Linux イメージオプション
以下の表には、Google Cloud Platform 上での RHEL 8 用イメージの選択肢およびイメージオプションの相違点を示しています。
表5.1 イメージオプション
イメージオプション | サブスクリプション | サンプルシナリオ | 留意事項 |
---|---|---|---|
Red Hat Gold Image のデプロイを選択する | 既存の Red Hat サブスクリプションを使用する | Red Hat Cloud Access プログラム を使用してサブスクリプションを有効にし、Google Cloud Platform で Red Hat Gold Image を選択します。Gold イメージの詳細、および Google Cloud Platform で Gold イメージにアクセスする方法は、Red Hat Cloud Access Reference Guide を参照してください。 | その他のすべてのインスタンスコストを Google 社に支払うことになりますが、サブスクリプション自体には Red Hat 製品コストが含まれます。 Red Hat Gold Image は、既存の Red Hat サブスクリプションを使用するため、クラウドアクセスイメージと呼ばれています。Red Hat は、クラウドアクセスイメージを直接サポートします。 |
GCP に移動するカスタムイメージをデプロイすることを選択する | 既存の Red Hat サブスクリプションを使用する | Red Hat Cloud Access プログラム を使用してサブスクリプションを有効にし、カスタムイメージをアップロードし、サブスクリプションを割り当てます。 | その他のすべてのインスタンスコストを支払うことになりますが、サブスクリプション自体には Red Hat 製品コストが含まれます。 GCP に移行するカスタムイメージは、既存の Red Hat サブスクリプションを使用するため、クラウドアクセスイメージと呼ばれています。Red Hat は、クラウドアクセスイメージを直接サポートします。 |
RHEL を含む既存の GCP イメージをデプロイすることを選択する | GCP イメージには、Red Hat 製品が含まれる | GCP Compute Engine でインスタンスを起動する時に RHEL イメージを選択するか、Google Cloud Platform Marketplace からイメージを選択します。 | 従量課金モデルでは、GCP に 1 時間ごとに支払います。このようなイメージはオンデマンドイメージと呼ばれています。GCP は、サポート契約に基づいてオンデマンドイメージのサポートを提供します。 |
オンデマンドインスタンスは、Red Hat Cloud Access インスタンスに変換できません。オンデマンドイメージから Red Hat Cloud Access bring-your-own-subscription (BYOS) イメージに変更するには、Red Hat Cloud Access インスタンスを新たに作成し、オンデマンドインスタンスからデータを移行します。データを移行した後に、オンデマンドのインスタンスをキャンセルして二重請求を回避します。
次のセクションでは、カスタムイメージに関連する情報と手順について説明します。