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5.6.2. exportfs ユーティリティー
root ユーザーは、exportfs
ユーティリティーを使用すると、NFS サービスを再起動せずにディレクトリーを選択してエクスポートまたはアンエクスポートできます。適切なオプションが指定されると、exportfs
ユーティリティーは、エクスポートされたファイルシステムを /var/lib/nfs/xtab
に書き込みます。ファイルシステムへのアクセス権を決定する際には、nfs-mountd
サービスが xtab
ファイルを参照するため、エクスポートしたファイルシステムのリストの変更が直ちに反映されます。
一般的な exportfs オプション
exportfs
で利用できる一般的なオプションの一覧は以下のようになります。
-r
-
/var/lib/nfs/etab
に新しいエクスポート一覧を作成して、/etc/exports
に一覧表示されているディレクトリーをすべてエクスポートします。このオプションにより、/etc/exports
に変更が加えられると、エクスポート一覧が効果的に更新されます。 -a
-
exportfs
に渡されるその他のオプションに応じて、すべてのディレクトリーをエクスポートするかどうかを判断します。その他のオプションが指定されていないと、exportfs
は、/etc/exports
で指定されたすべてのファイルシステムをエクスポートします。 -o file-systems
-
/etc/exports
内に記載されていない、エクスポートされるディレクトリーを指定します。file-systems の部分を、エクスポートされる追加のファイルシステムに置き換えます。これらのファイルシステムは、/etc/exports
で指定されたものと同じフォーマットでなければなりません。このオプションは、多くの場合、エクスポートされるファイルシステムの一覧に永続的に追加する前に、エクスポートされるファイルシステムをテストするために使用されます。 -i
-
/etc/exports
を無視します。コマンドラインで指定されたオプションのみが、エクスポート用ファイルシステムの定義に使用されます。 -u
-
すべての共有ディレクトリーをエクスポートしなくなります。
exportfs -ua
コマンドは、すべての NFS サービスを稼働状態に維持しながら、NFS ファイル共有を保留します。NFS 共有を再度有効にするには、exportfs -r
を使用します。 -v
-
詳細な表示です。
exportfs
コマンドを実行するときに表示されるエクスポート、または非エクスポートのファイルシステムの情報が、より詳細に表示されます。
exportfs
ユーティリティーにオプションが渡されていない場合は、現在エクスポートされているファイルシステムのリストが表示されます。
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