Red Hat Training
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15.3. CUPS Web UI へのアクセスおよび設定
本セクションでは、CUPS Web ユーザーインターフェイス (Web UI) にアクセスし、このインターフェイスで印刷を管理できるように設定する方法を説明します。
手順
/etc/cups/cupsd.conf
ファイルにポート 631
を設定して、CUPS サーバーがネットワークから接続をリッスンできるようにします。#Listen localhost:631 Port 631
警告CUPS サーバーがポート 631 をリッスンできるようにすると、サーバーがアクセスできるアドレスに対して、このポートが開放されます。したがって、この設定は、外部ネットワークから到達できないローカルネットワークでのみ使用してください。Red Hat では、パブリックにアクセス可能なサーバーで CUPS サーバーを設定することは推奨されていません。
/etc/cups/cupsd.conf
ファイルに以下のディレクティブを追加して、システムが CUPS サーバーにアクセスできるようにします。<Location /> Allow from <your_ip_address> Order allow,deny </Location>
<your_ip_address> は、システムの実際の IP アドレスになります。サブネットに正規表現を使用することもできます。
警告CUPS 設定では、<Location> タグに
Allow from all
ディレクティブが用意されていますが、Red Hat では、信頼できるネットワークでのみこのディレクティブを使用することを推奨しています。Allow from all
を設定すると、ポート 631 からサーバーに接続できるすべてのユーザーがアクセスできるようになります。Port
ディレクティブを 631 に設定し、サーバーが外部ネットワークからアクセスできる場合は、インターネットから誰でもシステムの CUPS サービスにアクセスできます。cups.service を再起動します。
# systemctl restart cups
ブラウザーを開き、
http://<IP_address_of_the_CUPS_server>:631/
に移動します。Administration
メニュー以外のすべてのメニューが利用できるようになりました。Administration
メニューをクリックすると、 Forbidden メッセージが表示されます。Administration
メニューへのアクセスを取得するには、CUPS Web UI への管理アクセスの取得 の手順に従います。