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9.3.5.3.3. WAL アーカイブの設定

稼働中の PostgreSQL サーバーでは、ログ先行書き込み (WAL) レコードのシーケンスを生成します。サーバーは、このシーケンスを WAL セグメントファイルに物理的に分割します。このファイルには、WAL シーケンスの位置を反映する数値名が与えられます。WAL のアーカイブを使用しない場合は、セグメントファイルは再利用され、より大きなセグメント番号に名前が変更されます。

WAL データをアーカイブする場合、各セグメントファイルの内容がキャプチャーされ、新しい場所に保存されてから、セグメントファイルが再利用されます。別のマシン上の NFS マウントディレクトリー、テープドライブ、または CD など、コンテンツの保存場所には複数のオプションがあります。

WAL レコードには、設定ファイルへの変更が含まれていないことに注意してください。

WAL のアーカイブを有効にするには、以下の手順に従います。

手順

  1. /var/lib/pgsql/data/postgresql.conf ファイルで以下を行います。

    1. wal_level 設定パラメーターを replica 以降に設定します。
    2. archive_mode パラメーターを on に設定します。
    3. archive_command 設定パラメーターでシェルコマンドを指定します。cp コマンド、別のコマンド、またはシェルスクリプトを使用できます。
  2. postgresql サービスを再起動して、変更を適用します。

    # systemctl restart postgresql.service
  3. アーカイブコマンドをテストして、既存のファイルを上書きせず、失敗するとゼロ以外の終了ステータスを返すことを確認します。
  4. データを保護するには、セグメントファイルがグループまたはワールド読み取りアクセスを持たないディレクトリーにアーカイブされていることを確認してください。
注記

archive コマンドは、完了した WAL セグメントでのみ実行されます。WAL トラフィックをほとんど生成しないサーバーでは、トランザクションの完了とアーカイブストレージへの安全な記録の間にかなりの遅延が生じる可能性があります。アーカイブされていないデータの古さを制限するには、以下を行います。

  • archive_timeout パラメーターを設定して、サーバーが特定の頻度で新しい WAL セグメントファイルに切り替えるように強制します。
  • pg_switch_wal パラメーターを使用して、セグメント切り替えを強制し、トランザクションが終了後すぐにアーカイブされるようにします。

例9.3 WAL セグメントをアーカイブするためのシェルコマンド

この例は、archive_command 設定パラメーターに設定できる簡単なシェルコマンドを示しています。

以下のコマンドは、完了したセグメントファイルを必要な場所にコピーします。

archive_command = 'test ! -f /mnt/server/archivedir/%f && cp %p /mnt/server/archivedir/%f'

%p パラメーターは、アーカイブするファイルの相対パスに置き換えられ、%f パラメーターはファイル名に置き換えられます。

このコマンドは、アーカイブ可能な WAL セグメントを /mnt/server/archivedir/ ディレクトリーにコピーします。%p パラメーターおよび %f パラメーターを置き換えると、実行されたコマンドは以下のようになります。

test ! -f /mnt/server/archivedir/00000001000000A900000065 && cp pg_wal/00000001000000A900000065 /mnt/server/archivedir/00000001000000A900000065

アーカイブされる新規ファイルごとに同様のコマンドが生成されます。

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