Red Hat Training
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9.2.6.3. Mariabackup ユーティリティーを使用したデータの復元
バックアップが完了したら、mariabackup
コマンドに以下のいずれかのオプションを使用して、バックアップからデータを復元できます。
-
--copy-back
を使用すると、元のバックアップファイルを保持できます。 -
--move-back
は、バックアップファイルをデータディレクトリーに移動し、元のバックアップファイルを削除します。
Mariabackup ユーティリティーを使用してデータを復元するには、以下の手順に従います。
前提条件
mariadb
サービスが実行されていないことを確認します。# systemctl stop mariadb.service
- データディレクトリーが空であることを確認します。
-
Mariabackup のユーザーは、
RELOAD
、LOCK TABLES
、およびREPLICATION CLIENT
の権限が必要です。
手順
mariabackup
コマンドを実行します。データを復元し、元のバックアップファイルを保持するには、
--copy-back
オプションを使用します。$ mariabackup --copy-back --target-dir=/var/mariadb/backup/
データを復元し、元のバックアップファイルを削除するには、
--move-back
オプションを使用します。$ mariabackup --move-back --target-dir=/var/mariadb/backup/
ファイルの権限を修正します。
データベースを復元するとき、Mariabackup は、バックアップのファイルおよびディレクトリーの権限を保持します。ただし、Mariabackup は、ユーザーおよびグループがデータベースを復元する際にファイルをディスクに書き込みます。バックアップの復元後、MariaDB サーバーのユーザーおよびグループ (通常は共に
mysql
) が一致するように、データディレクトリーの所有者の調整が必要になる場合があります。たとえば、ファイルの所有権を
mysql
ユーザーおよびグループに再帰的に変更するには、次のコマンドを実行します。# chown -R mysql:mysql /var/lib/mysql/
mariadb
サービスを起動します。# systemctl start mariadb.service