Red Hat Training
A Red Hat training course is available for RHEL 8
4.6.4. BIND ゾーンファイルの更新
サーバーの IP アドレスが変更された場合など、特定の状況では、ゾーンファイルを更新する必要があります。複数の DNS サーバーが 1 つのゾーンを担ってる場合は、この手順をプライマリーサーバーでのみ実行してください。ゾーンのコピーを保存する他の DNS サーバーは、ゾーン転送を通じて更新を受け取ります。
前提条件
- ゾーンが設定されました。
-
named
またはnamed-chroot
サービスが実行しています。
手順
オプション:
/etc/named.conf
ファイル内のゾーンファイルへのパスを特定します。options { ... directory "/var/named"; } zone "example.com" { ... file "example.com.zone"; };
ゾーンの定義の
file
ステートメントで、ゾーンファイルへのパスを見つけます。相対パスは、options
ステートメントのdirectory
に設定されたディレクトリーからの相対パスです。ゾーンファイルを編集します。
- 必要な変更を行います。
SOA (Start of Authority) レコードのシリアル番号を増やします。
重要シリアル番号が以前の値以下の場合、セカンダリーサーバーはゾーンのコピーを更新しません。
ゾーンファイルの構文を確認します。
# named-checkzone example.com /var/named/example.com.zone zone example.com/IN: loaded serial 2022062802 OK
BIND をリロードします。
# systemctl reload named
change-root 環境で BIND を実行する場合は、
systemctl reload named-chroot
コマンドを使用してサービスをリロードします。
検証
追加、変更、または削除したレコードを照会します。たとえば、次のようになります。
# dig +short @localhost A ns2.example.com 192.0.2.2
この例では、BIND が同じホストで実行し、
localhost
インターフェイスでクエリーに応答することを前提としています。