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10.3. Postfix の設定

main.cf は、グローバルな Postfix 設定ファイルで、多くの設定オプションを指定します。

手順

以下は、Postfix を設定するために /etc/postfix/main.cf に追加できるオプションの一部です。

  1. myhostname: host.domain.tld を、メールサーバーのホスト名に置き換えます。

    For example:
    
    myhostname = <mail.example.com>
  2. mydomain: domain.tld を、ドメインメールサーバーに置き換えます。

    For example:
    
    mydomain = <example.com>
    注記

    正しい DNS 設定では、ユーザーの介入なく、myhostname オプションおよび mydomain オプションを自動的に自動検出して設定する必要があります。

  3. mail_spool_directory: メールボックスファイルの場所を指定できます。

    For example:
    
    mail_spool_directory = /var/mail
  4. mynetworks: 有効な信頼できるリモート SMTP サーバーの一覧を追加します。このオプションには、ローカルネットワークの IP アドレス、またはネットワークのみを指定する必要があります。これらはコンマまたは空白で区切ります。ローカルネットワークアドレスを追加することで、メールサーバーへの不正アクセスを防ぎます。
  5. inet_interfaces = all 行をコメント解除します。このオプションにより、Postfix はインターネットからアクセスできるようになります。デフォルト設定では、ローカルマシンからのメールのみを受信します。
  6. inet_interfaces = localhost をコメント化します。このオプションにより、Postfix はインターネットからアクセスできるようになります。デフォルト設定では、ローカルマシンからのメールのみを受信します。
  7. postfix サービスを再起動します。

    # systemctl reload postfix

検証

  • システム上のローカルユーザー間で電子メール通信を確認するには、次のコマンドを実行します。

    # echo "This is a test message" | mail -s <SUBJECT> <name@mydomain.com>

    Ctrl+D を押して、メッセージを送信します。

  • オープンリレーが新しいメールサーバーでアクティブでないことを確認するには、メールサーバーから、新しいメールサーバーがメールを受け付けないドメインにメールを送信します。

    hello <mydomain.com>
    mail from: <name@mydomain.com>
    rcpt to: <name@notmydomain.com>
    
    554 Relay access denied - the server is not going to relay.
    
    250 OK or similar - the server is going to relay.
    
    The 'rcpt to' option should only accept mail addressed to addresses @mydomain.com
重要

エラーが発生した場合は、/var/log/maillog を確認してください。

関連情報

  • /etc/postfix/main.cf 設定ファイル。