Red Hat Training
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3.11.2. ユーザー共有の追加
Samba でユーザー共有機能を有効にすると、ユーザーは net usershare add
コマンドを実行して、root
権限なしで Samba サーバーのディレクトリーを共有できます。
net usershare add
コマンドの構文:
net usershare add
share_name path [[ comment ] | [ ACLs ]] [ guest_ok=y|n ]
重要
ユーザー共有の作成時に ACL を設定する場合は、ACL の前に comment パラメーターを指定する必要があります。空のコメントを設定するには、空の文字列を二重引用符で囲みます。
管理者が、/etc/samba/smb.conf
ファイルの [global]
セクションで usershare allow guests = yes
に設定すると、ユーザーはユーザー共有上でのみゲストアクセスを有効にできることに注意してください。
例3.5 ユーザー共有の追加
ユーザーが、Samba サーバーで /srv/samba/
ディレクトリーを共有する場合があります。共有には、example
という名前を付け、コメントを設定しないようにし、ゲストユーザーがアクセスできるようにします。また、共有権限は、AD\Domain Users
グループへのフルアクセスと、その他のユーザーへの読み取り権限を設定する必要があります。この共有を追加するには、そのユーザーで以下を実行します。
$ net usershare add example /srv/samba/ "" "AD\Domain Users":F,Everyone:R guest_ok=yes