Red Hat Training
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9.2.2. MariaDB のインストール
RHEL 8 では、MariaDB サーバーは、それぞれ個別のストリームにより提供される以下のバージョンで利用できます。
- MariaDB 10.3
- MariaDB 10.5 - RHEL 8.4 以降で利用できます。
MariaDB をインストールするには、以下の手順を行います。
手順
mariadb
モジュールからストリーム (バージョン) を選択し、server
プロファイルを指定して MariaDB サーバーパッケージをインストールします。以下に例を示します。# yum module install mariadb:10.3/server
mariadb
サービスを起動します。# systemctl start mariadb.service
mariadb
サービスが、システムの起動時に起動するようにします。# systemctl enable mariadb.service
MariaDB 10.3 に推奨: MariaDB をインストールする際のセキュリティーを向上させるには、次のコマンドを実行します。
$ mysql_secure_installation
このコマンドは、完全にインタラクティブなスクリプトを起動して、プロセスの各ステップのプロンプトを表示します。このスクリプトを使用すると、次の方法でセキュリティーを改善できます。
- root アカウントのパスワードの設定
- 匿名ユーザーの削除
リモート root ログインの拒否 (ローカルホスト外)
注記mysql_secure_installation スクリプトは、MariaDB 10.5 以降では価値がなくなりました。セキュリティーの強化は、MariaDB 10.5 以降のデフォルトの動作の一部です。
RPM パッケージが競合しているため、RHEL 8 では MariaDB および MySQL データベースサーバーを同時にインストールすることはできません。RHEL 7 用の Red Hat Software Collections では、コンポーネントの同時インストールが可能です。RHEL 8 では、コンテナー内で異なるバージョンのデータベースサーバーを使用できます。