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4.6. VDO パフォーマンスにおける混合 I/O 負荷の影響のテスト

このテストでは、読み取りと書き込みが混合した I/O 負荷で VDO 設定がどのように動作するかを判断し、最適で無作為なキューの深さと、4 KB から 1 MB の要求サイズでの読み取りと書き込みの混合の影響を分析します。

この手順では、固定の I/O 深度で全領域テストを実行し、8 KB から 256 KB の範囲で可変ブロックサイズを設定し、0% から初めて 10 % 刻みで読み取り率を設定します。

前提条件

手順

  1. 新しい VDO ボリュームを作成します。

    詳細は、「パフォーマンステスト用の VDO ボリュームの作成」 を参照してください。

  2. テストボリュームで書き込み fio ジョブを実行して、テストがアクセスする領域を事前に入力します。

    # fio --rw=write \
          --bs=8M \
          --name=vdo \
          --filename=/dev/mapper/vdo-test \
          --ioengine=libaio \
          --thread \
          --direct=1 \
          --scramble_buffers=1
  3. 読み書き入力要因ついて報告されたスループットとレイテンシーを記録します。

    # for readmix in 0 10 20 30 40 50 60 70 80 90 100; do
        for iosize in 4 8 16 32 64 128 256 512 1024; do
          fio --rw=rw \
              --rwmixread=$readmix \
              --bs=${iosize}k \
              --name=vdo \
              --filename=/dev/mapper/vdo-test \
              --ioengine=libaio \
              --numjobs=1 \
              --thread \
              --norandommap \
              --runtime=300 \
              --direct=0 \
              --iodepth=optimal-depth \
              --scramble_buffers=1 \
              --offset=0 \
              --size=100g
        done
      done
  4. VDO テストボリュームを削除します。

    詳細は、「VDO パフォーマンステストボリュームのクリーンアップ」 を参照してください。

  5. テスト結果をグラフで表示します。

    例4.3 混合 I/O 負荷分析

    以下の図は、VDO が混合 I/O 負荷にどのように応答するかの例を示しています。

    図4.4 パフォーマンスは、さまざまな読み取りと書き込みの組み合わせ混合で一貫しています。

    パフォーマンスは、さまざまな読み取りと書き込みの組み合わせ混合で一貫しています。

    集約パフォーマンスと集約レイテンシーは、混合する書き込みと書き込みの範囲全体で比較的一貫性があり、より低い最大書き込みスループットからより高い最大書き込みスループットへと移ります。

    この動作はストレージによって異なる場合がありますが、負荷が変化してもパフォーマンスが一貫していること、または特定の読み取りと書き込みの組み合わせを示すアプリケーションのパフォーマンス期待値を理解できることが重要となります。

    注記

    システムが同様の応答の一貫性を示さない場合は、設定が最適ではない可能性があります。この場合は、Red Hat セールスエンジニアにお問い合わせください。