第3章 RHEL システムへの変換

この手順では、システムを CentOS Linux または Oracle Linux (RHEL) に移行するのに必要な手順を説明します。

Red Hat CDN、または RHSM 経由で Satellite を使用して RHEL パッケージにアクセスする場合に、移行時のシステムの登録、サブスクライブ方法には 2 種類あります。

  • 組織 ID とアクティベーションキーを指定する方法。この方法は、多くのシステムを移行する場合や、スクリプトを使用して移行プロセスを自動化する場合に推奨されます。アクティベーションキーを作成するには、組織の管理者である必要があります。RHSM で Satellite を使用して RHEL パッケージにアクセスする場合は、この方法を使用する必要があります。
  • ユーザー名、パスワード、およびプール ID を指定する方法。RHSM から Red Hat CDN を使用して RHEL パッケージにアクセスする場合は、この方法を使用できます。

前提条件

手順

  1. Convert2RHEL ユーティリティーを起動します。

    Convert2RHEL は RHSM またはカスタムリポジトリーのいずれかで使用できます。

    • RHSM を使用する場合:

      • 組織 ID とアクティベーションキーを指定する場合:

        # convert2rhel --org organization_ID --activationkey activation_key

        Red Hat CDN または、Red Hat Satellite の Satellite Web UI を使用する場合には organization_IDactivation_key は、Red Hat カスタマーポータル からの組織 ID およびアクティベーションキーに置き換えます。

        注記

        Satellite で RHEL パッケージにアクセスする場合は、組織 ID とアクティベーションキーを使用して convert2rhel コマンドを実行する必要があります。

      • ユーザー名、パスワード、およびプール ID を指定する場合:

        # convert2rhel --username username --password password --pool pool_ID

        username および password は、ご利用中の Red Hat アカウントの認証情報に置き換えます。pool_ID は、システムに割り当てるサブスクリプションのプール ID に置き換えます。プール ID が分からない場合は、--pool オプションを省略して、アカウントで利用できるサブスクリプションの一覧を生成します。

    • カスタムリポジトリーを使用する場合:

      # convert2rhel --no-rhsm --enablerepo RHEL_RepoID1 --enablerepo RHEL_RepoID2

      RHEL_RepoID を、/etc/yum.repos.d/ ディレクトリーで設定したカスタムリポジトリーに置き換えます (例: rhel-7-server-rpms または rhel-8-baseos および rhel-8-appstream)。

      利用可能なオプションをすべて表示するには、-h-help オプションを使用します。

      # convert2rhel -h
      注記

      RHSM またはカスタムリポジトリーで変換する場合は、--enablerepo オプションを使用して追加のパッケージを RHEL の対応パッケージに置き換えて、RHEL 7 Extras リポジトリーまたは Optional リポジトリーを手動で有効にできます。Optional リポジトリーのパッケージはサポートされないことに注意してください。詳細は「Red Hat Enterprise Linux における Optional および Supplementary チャンネルのサポートポリシー」を参照してください。

  2. Convert2RHEL が元のディストリビューションのパッケージを RHEL パッケージに置き換える前に、以下の警告メッセージが表示されます。

    The tool allows rollback of any action until this point.
    By continuing, all further changes on the system will need to be reverted manually by the user, if necessary.

    この時点で Convert2RHEL による変更は自動的に元に戻されます。変換プロセスを続行することを確認します。

  3. Convert2RHEL が RHEL パッケージをインストールし、正常に終了するまで待ちます。
  4. 推奨手順: 変換にカスタムリポジトリーを使用している場合は、RHEL システムを登録してサブスクライブします。詳細は、「How to register and subscribe a system offline to the Red Hat Customer Portal?」を参照してください。
  5. この時点で、システムは RAM に読み込まれている元のディストリビューションカーネルで稼働します。システムを再起動して、新たにインストールした RHEL カーネルを起動します。

    # reboot
  6. 変更されていない元の OS からサードパーティーパッケージを削除します (通常は、RHEL 対応がないパッケージ)。これらのパッケージの一覧を表示するには、以下を使用します。

    # yum list extras --disablerepo="*" --enablerepo=RHEL_RepoID

    RHEL_RepoID は、お使いのリポジトリーに置き換えます。

検証

  • システムが期待どおりに動作することを確認します。必要な場合は、変換後にシステムサービスを再設定し、依存関係エラーを修正します。詳細は、「依存関係エラーの修正」を参照してください。