第20章 仮想化

20.1. Web コンソールを使用して仮想マシンが管理可能に

RHEL 8 Web コンソールインターフェースに、Virtual Machines ページを追加できるようになりました。これにより、libvirt ベースの仮想マシンを作成および管理できるようになりました。

また、Virtual Machine Manager (virt-manager) アプリケーションが非推奨になり、将来バージョンの RHEL ではサポートされなくなる可能性があります。

Web コンソールは、virt-manager が提供する仮想管理機能をすべて提供しているわけではないことに注意してください。以下に例を示します。

  • 新しい仮想マシンを作成するには、新規インストールだけが使用できます。仮想マシンイメージをインポートすることはできません。
  • 新しい仮想マシンを作成する場合は、特定のストレージプールを選択できません。
  • ストレージプールは作成だけが可能で、削除、非アクティブ化、または変更はできません。

20.2. 仮想システムで Q35 マシンタイプに対応

Red hat Enterprise Linux 8 は、より現代的な PCI Express ベースのマシンタイプである Q35 に対応するようになりました。これにより、仮想デバイスの機能とパフォーマンスにさまざまな改善が追加され、最新の広範囲なデバイスへの互換性が保証されます。また、Red Hat Enterprise Linux 8 で作成された仮想マシンは、デフォルトで Q35 を使用するように設定されています。

以前のデフォルトの PC マシンタイプは非推奨になっており、将来バージョンの RHEL ではサポートされなくなりました。既存の仮想マシンのマシンタイプを PC から Q35 へ変更することは推奨されていません。

PCQ35 の主な相違点は以下のようになります。

  • Windows XP などの古いオペレーティングシステムは Q35 をサポートせず、35 仮想マシンで使用すると起動しません。
  • 現在、Q35 仮想マシンで RHEL 6 をオペレーティングシステムとして使用すると、状況によってはその仮想マシンにホットプラグした PCI デバイスが動作しません。さらに、一部のレガシーの virtio デバイスは、RHEL 6 Q35 仮想マシンでは適切に動作しません。

    したがって、RHEL 6 仮想マシンには、PC マシンのタイプが使用されます。

  • Q35 は、PCI の代わりに PCI Express (PCI-e) バスをエミュレートします。その結果、異なるデバイストポロジーとアドレス指定方式が、ゲスト OS に提示されます。
  • Q35 には、IDE コントローラーの代わりに、組み込み SATA/AHCI コントローラーがあります。
  • SecureBoot 機能は、Q35 VM でのみ有効です。

20.3. 削除された仮想機能

IVSHMEM が無効になる

複数の仮想マシン間の共有メモリーを提供する仮想マシン間の共有メモリーデバイス (IVSHMEM) 機能は、Red Hat Enterprise Linux 8 で無効になりました。このデバイスで設定した仮想マシンは起動できません。同様に、そのようなデバイスにおけるホットプラグの試行も失敗します。

virt-install が NFS の場所を使用できなくなる

この更新により、virt-install ユーティリティーは、NFS の場所をマウントできまくなりました。したがって、NFS アドレスを持つ virt-install を使用する仮想マシンを、--location オプションの値としてインストールしようとすると失敗します。この変更を回避するには、virt-install を使用する前に NFS 共有をマウントするか、HTTP の場所を使用します。

RHEL 8 では tulip ドライバーに対応しない

この更新で、tulip ネットワークドライバーへの対応は終了しました。したがって、Microsoft Hyper-V ハイパーバイザーで Generation 1 仮想マシン (VM) で RHEL 8 を使用すると、「Legacy Network Adapter」デバイスが動作せず、このような仮想マシンの PXE インストールは失敗します。

PXE インストールを起動するには、Generation 2 Hyper-V VM に RHEL 8 をインストールします。RHEL 8 Generation 1 VM が必要な場合は ISO インストールを使用します。

LSI Logic SAS ドライバーおよび Parallel SCSI ドライバーはサポート対象外に

SCSI 用の LSI Logic SAS ドライバー (mptsas) および LSI Logic Parallel ドライバー (mptspi) はサポートされなくなりました。したがって、このドライバーは、SCSI ディスクへの VMWare ハイパーバイザーで RHEL 8 をゲストのオペレーティングシステムとしてインストールするために使用できますが、Red Hat は、作成した仮想マシンをサポートしません。