Red Hat Training
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15.2. Tcl
Tool command language (Tcl) は、動的なプログラミング言語です。この言語のインタープリターと C ライブラリーは、tcl
パッケージにより提供されます。
Tk とともに Tcl を使用すると (Tcl/Tk)、プラットフォーム間共通の GUI アプリケーションを作成できます。Tk は、tk
パッケージから入手できます。
Tk は次のいずれかを参照できることに注意してください。
- 複数言語のプログラミングツールキット
- Tk C ライブラリーバインディングは、複数の言語 (C、Ruby、Perl、Python など) で利用できます。
- Tk コンソールのインスタンスを作成する wish インタープリター
- 特定の Tcl インタープリターに新しいコマンドを多数追加する Tk の拡張
15.2.1. Tcl/Tk 8.6 に関する注目すべき変更点
RHEL 8 では、Tcl/Tk バージョン 8.6 が使用されます。Tcl/Tk バージョン 8.5 から、以下のような変更が追加されています。
- オブジェクト指向のプログラミングサポート
- スタックレス評価の実装
- 強化された例外処理
- Tcl で構築およびインストールしたサードパーティーパッケージのコレクション
- 有効なマルチスレッド操作
- SQL データベースを提供するスクリプトサポート
- IPv6 ネットワーキングサポート
- ビルドインの zlib 圧縮
リスト処理
新しい 2 つのコマンド
lmap
およびdict map
が利用できます。これにより、Tcl コンテナーにおける変換の表現が可能になります。スクリプトにより積み上げられたチャンネル
新しい 2 つのコマンド
chan push
およびchan pop
が利用できるため、I/O チャンネルへ、または I/O チャンネルからの変換を追加または削除できます。
Tcl/Tk version 8.6 の変更点および新機能の詳細は、以下の参考資料を参照してください。
Tcl/Tk 8.6 への移行が必要な場合は、Tcl/Tk 8.6 への移行 を参照してください。