2.3. Soft-RoCE の設定
Soft-RoCE は、イーサネット経由のリモートダイレクトメモリーアクセス (RDMA) のソフトウェア実装で、RXE とも呼ばれます。RoCE ホストチャンネルアダプター (HCA) のないホストで Soft-RoCE を使用します。
Soft-RoCE 機能はテクノロジープレビューとしてのみ提供されます。テクノロジープレビュー機能は、Red Hat 製品サポートのサービスレベルアグリーメント (SLA) ではサポートされておらず、機能的に完全ではない可能性があるため、Red Hat では実稼働環境での使用を推奨していません。テクノロジープレビュー機能では、最新の製品機能をいち早く提供します。これにより、お客様は開発段階で機能をテストし、フィードバックを提供できます。
テクノロジープレビュー機能のサポート範囲については、Red Hat カスタマーポータルの テクノロジープレビュー機能のサポート範囲 を参照してください。
前提条件
- イーサネットアダプターが搭載されている。
手順
iproute
パッケージ、libibverbs
パッケージ、libibverbs-utils
パッケージ、およびinfiniband-diags
パッケージをインストールします。#
yum
install iproute libibverbs libibverbs-utils infiniband-diagsRDMA リンクを表示します。
# rdma link show
rdma_rxe
カーネルモジュールをロードし、enp0s1
インターフェイスを使用するrxe0
という名前の新しいrxe
デバイスを追加します。# rdma link add rxe0 type rxe netdev enp1s0
検証
すべての RDMA リンクの状態を表示します。
# rdma link show link rxe0/1 state ACTIVE physical_state LINK_UP netdev enp1s0
利用可能な RDMA デバイスをリスト表示します。
# ibv_devices device node GUID ------ ---------------- rxe0 505400fffed5e0fb
ibstat
ユーティリティーを使用して詳細なステータスを表示することができます。# ibstat rxe0 CA 'rxe0' CA type: Number of ports: 1 Firmware version: Hardware version: Node GUID: 0x505400fffed5e0fb System image GUID: 0x0000000000000000 Port 1: State: Active Physical state: LinkUp Rate: 100 Base lid: 0 LMC: 0 SM lid: 0 Capability mask: 0x00890000 Port GUID: 0x505400fffed5e0fb Link layer: Ethernet